父から贈られた8千円のバッグを「高級」と呼び揶揄された女性、ブランド創業者が粋なサプライズ(シンガポール)<動画あり>

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2023年03月25日 05:11  Techinsight Japan

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ヘイターからの心無い言葉に「バッグのことでネガティブなことを言われるなんて信じられない」と反論したゾーイ・ガブリエルさん(17)。2010年にフィリピンからシンガポールに移住し苦労を重ねてきた父との2ショットでは笑顔を見せる(画像は『zoe gabriel 2023年1月28日付Instagram「hello!!」』のスクリーンショット)
苦労する両親の後ろ姿を見て育った17歳の女性は今年初め、父からファッションブランド「チャールズ&キース(CHARLES & KEITH)」の約8000円のバッグをプレゼントされて大興奮、SNSで「私にとって初めての“ラグジュアリー(高級)”なバッグよ!」と披露した。ところがこの投稿を揶揄するコメントが殺到。女性がその後、涙ながらに自身の身の上を語ると、ブランドの創業者が粋なサプライズを演出した。米ニュースサイト『Insider』などが伝えている。

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シンガポールに住むゾーイ・ガブリエルさん(Zoe Gabriel、17)は1月8日、TikTokでファッションブランド「チャールズ&キース(CHARLES & KEITH)」で購入したトートバッグを披露、「これは私の最初の“ラグジュアリー”なバッグ」「お父さん、ありがとう」と言葉を添えた。


シンガポールのニュースサイト『The Straits Times』によると、ゾーイさんが購入したバッグは同店のオンラインショップで約7840円(79.9シンガポールドル)だったそうだが、この投稿にはヘイターから「それがラグジュアリー?」「誰かラグジュアリーって何か教えてやれよ」といったコメントが相次ぎ、これまでの再生回数が2280万回を超えた。

シンガポールに本社を置く「チャールズ&キース」は、バッグやシューズ、アクセサリーなどを中心にリーズナブルな商品を展開、モダンで洗練されたデザインが魅力のグローバルファッションブランドとして知られており、ゾーイさんは最初の投稿後間もなく、ヘイターからの心無い言葉に次のように反論した。

「お金について話すのは、私にとっては最も心地が悪いことだけど…。私の家族はお金がなかった。私たちは新しい物を買うことができなかった。パンでさえね。私たちがフィリピンからシンガポールに初めて来た頃は、ブレッドトーク(BreadTalk)というパン屋の前を通るたび、両親はこう言ったの。『次回、買ってあげるからね』とね。でもその“次回”が来ることはなかったわ。」

「あなたたちのコメントからから言えるのは『裕福であるが故、無知である』ということ。あなたにとっては80シンガポールドルのバッグなんてラグジュアリーではないかもしれないけど、私と私の家族にとっては価値があるものなの。だから私は父がこのバッグを買ってくれたことをとても嬉しく思っているわ。だって父が一生懸命働いたお金で買ったものよ。バッグのことでネガティブなことを言われるなんて信じられないわ。私はバッグを手に入れて嬉しくて仕方なかったのに…。」

ゾーイさん一家は2010年にフィリピンからシンガポールに移住しており、父はメカニカルエンジニア(機械系エンジニア)として働いている。ゾーイさんは4人きょうだいの一番上で、学校へ通学せずに自宅で学習するホームスクーリングをしているそうで、この涙の投稿には次のようなコメントが寄せられた。

「父からの贈り物というだけで、それはラグジュアリーなのよ。エルメスだってシャネルだって、父の愛を超えることなんてできないの!」
「私も最初のラグジュアリーなバッグはチャールズ&キースだった。あなたと同じように大興奮したものよ。」
「あなたによく似合っている! 私もこのブランドが大好き!」
「あなたの父さんは良い教育をしたよ。」
「素晴らしいお父さんじゃない!」
「あなたのバッグを見て、私もこのブランドのバッグを購入したわ。」
「私まで泣けてきたわ。」
「チャールズ&キース、この子をサポートしてあげて!」


すると1月12日、ゾーイさんはInstagramに父と一緒にチャールズ&キースの本社前で微笑む写真を投稿し「本社に招待され、ブランドの創業者の一人であるキース・ウォン氏と話をし、会社をより良く知る機会に恵まれた」と報告した。また3月4日には、チャールズ&キースの公式Instagramがゾーイさんをブランドのコミュニティアンバサダーとして迎えたことを公表、ゾーイさんが国際女性デーの支援のためにローンチしたバッグを片手にポーズする写真を添えた。


なおチャールズ&キースは、チャールズ&キース・ウォン兄弟(Charles and Keith Wong)が1996年、シンガポールのアマラホテルでオープンした小さな店からスタートした。同ブランドのウェブサイトによると現在、世界に746店舗を展開しているという。兄弟は1990年代に母の靴屋の手伝いをしながら経営を学んだそうで、今回の件に関し「我々も最初は恵まれない環境からスタートした。彼女の謙虚さに非常にインスパイアされた」とコメントしている。


そしてゾーイさんには「幸せそうなあなたを見ていると嬉しくなる」「このまま突っ走って! あなたには明るい未来が待っているわ」「強さと謙虚さを忘れないことよ」「あなたのことをニュースで知った。おめでとう」「この世の中はまだまだ捨てたもんじゃない。優しい心が溢れている。これからも頑張って!」といった温かい声がたくさん届いている。



画像は『zoe gabriel 2023年1月28日付Instagram「hello!!」、2023年1月12日付Instagram「we had such an amazing opportunity」、2023年3月13日付Instagram「ofc i had to post the professional photos」』『zoe 2023年1月8日付TikTok「thank you dad」』『CHARLES & KEITH 2023年3月4日付Instagram「Zoe Gabriel」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • それは「高級」では無く、「宝物」ではないだろうか?
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