スズキからホンダ移籍のリンスとミルはポイント獲得も「改善にはもっと時間が必要」／第1戦ポルトガルGP決勝

　3月26日、2023年MotoGP第1戦ポルトガルGP MotoGPクラスの決勝がポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、チーム・スズキ・エクスターより移籍したアレックス・リンス（LCRホンダ・カストロール）は10位、ジョアン・ミル（レプソル・ホンダ・チーム）は11位で開幕戦を終えた。

　今大会でMotoGPクラス100戦目の出場となるリンス。土曜日のスプリントレースでは、ポイント獲得とはならなかったが13位で終えている。決勝では15番グリッドからスタートし、オープニングラップで11番手に浮上すると、序盤で一気に9番手までポジションを上げる。その後は、6台で繰り広げられた熾烈な4番手争いのなかでバトルを展開し、最後はホンダ勢トップの10位でチェッカーを受けた。

　また、ミルは土曜日のスプリントレースでは、オープニングラップで転倒を喫してリタイアとなった。決勝では、13番手からスタートしたミルは3周目に9番手までポジションを上げるが、翌周にロングラップペナルティを消化し、15番手までポジションを落とす。そこから粘り強い追い上げを見せるミルは、中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）を追走し、終盤にパスしてそのまま11位でチェッカーを受けた。

■LCRホンダ・カストロール
アレックス・リンス（スプリントレース：13位、決勝：10位）
「今日は、前のライダーを追い抜くのが難しいレースだった。1人か2人は抜いたけれど、何人かに抜かれてしまった。ファビオ（・クアルタラロ）に抜かれたときは1分39秒台前半を出すことができたけど、レース終盤はフロントタイヤが厳しくなり苦しい戦いになった。とにかくベストを尽くした」

「ストレートでタイムをロスしてるけど、コーナーで挽回することができたよ。全体的には上位陣と大きな差はないので、もっと上を目指したい。上位に近づくためのレベルはあるけど、もっとうまくオーバーテイクできるようにしなければいけないね」

■レプソル・ホンダ・チーム
ジョアン・ミル（スプリントレース：リタイア、決勝：11位）
「ロングラップペナルティはもちろんだけど、昨日の転倒が今日のレースに影響した。今日のレースで初めて10周以上の連続走行をしたよ。そのため多くの時間を学習に費やすことになったが、自分の乗り方やマシンの挙動を改善していくためには、もっと時間が必要だ。特に、タイヤの性能を最大限に引き出すためにはまだまだ時間が足りないよ。もう少し経験があれば、もっといいレースができたと思うが、今日経験できたことには満足しているよ」