「裏切り者と呼ばれ…」ザニオーロがローマ退団騒動に言及「結局、僕は“金になる選手”だった」

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2023年03月27日 19:38  サッカーキング

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現在はトルコのガラタサライでプレーしているザニオーロ [写真]=Anadolu Agency via Getty Images
 ガラタサライに所属しているイタリア代表MFニコロ・ザニオーロが、今冬の移籍騒動を振り返った。イタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が同選手のコメントを伝えている。

 ザニオーロに関しては今冬の移籍市場でローマからの退団を要求したことで注目を浴びた。複数のクラブが同選手の獲得に乗り出したものの、トッテナムやミランはローマの要求額に難色を示して交渉から撤退。ボーンマスとはクラブ間合意に達していたものの、ザニオーロ本人が移籍を拒否していた。最終的には1月中に契約がまとまらず、ローマ残留が濃厚に。だが、トルコの移籍市場閉幕が2月8日とヨーロッパの各国リーグよりも長いことを受け、最終的にはガラタサライ行きが決定していた。

 移籍希望が公となった時、ザニオーロの自宅付近に15人ほどの武装した集団が現れ、同選手にローマからの退団を迫るなど身の危険も脅かされていた。4シーズン半を過ごしたローマとの別れが後味の悪い形となってしまった中、ザニオーロ自身も「裏切り者のレッテルを貼られたのは残念なことだった。ローマは僕にすべてを与えてくれたクラブ。ローマのおかげで数々の栄光を成し遂げ、代表デビューも果たした。子どもはローマで生まれたんだ」と肩を落とす。「裏切り者と決めつけられてしまい、最悪の出来事だったね」と振り返った。

 今回のローマ退団騒動は契約延長交渉が膠着したことがきっかけだと報じられていた。ザニオーロ自身も「約束が破られたことについては、何時間でも語れる」と話しており、ローマ側の姿勢に不信感を抱いたことがきっかけだと明かしている。

「クラブからは先鋒だと言われていたが、結局のところ僕はいつだって“金になる選手”だった。2年間も契約の準備ができたと言われ続けたんだ。ローマでうまくいっていたし、ファイナンシャル・フェアプレーの問題があることも知っていた。 去年の1月なら、当時の契約よりも少し高い金額で延長できただろう。だけど、あれだけ言われたらもう嫌になってしまうよ。もし僕が自分の退団を振り返らなければならないのなら、他にも当時を振り返るべき人間がいるはずだ」

 一方で、ローマというクラブのすべてを批判しているわけではない。ザニオーロの記憶の中にはローマで過ごした栄光の日々が刻まれているからだ。自身のゴールでクラブにUEFA(欧州サッカー連盟)主要大会の初タイトルをもたらした昨季のヨーロッパカンファレンスリーグ決勝・フェイエノールト戦は「これまでのサッカー人生の中で最も素晴らしい夜だった」と話しており、現在もローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督についても「彼は偉大な監督であり、偉大な人間でもある。彼は“チャンピオン”の監督なんだ。残念ながら僕はそうではなかった。彼が多くを与えてくれたことに間違いはない」と語った。

 今後については「将来のことは誰にもわからない。ただ、トルコで成功を収めて代表チームに戻りたいと思っている」とコメント。昨年11月には招集されていたものの、今年3月にはメンバーから漏れていた“アズーリ”への復帰に向けた意気込みも明かした。

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