栗山監督の「言葉力」。大谷翔平という「究極体」。WBCでG.G.佐藤が目撃した新たな"侍JAPAN像"とは?

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2023年03月30日 07:21  週プレNEWS

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確かに、こんなに楽しそうなムードの野球日本代表は見たことがなかった


大谷のエグいスライダーにトラウトのバットが空を切り、日本が世界王座を奪還!! 出来すぎなストーリーで幕を閉じたWBCの余韻にまだまだ浸りたいですよね? 侍ジャパンと関係の深い方々に、超個人的な視点からMVPとベストシーンを選んでいただきました! 今回は海外や日本のプロ野球球団を渡り歩き、現在は野球YouTuberとして人気を博すG.G.佐藤さん!【WBC侍ジャパン 俺のMVP&ベストシーンその4】

【写真】北京五輪の後悔を語るG.G.佐藤

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【MVP】栗山英樹監督

【ベストシーン】《メキシコ戦9回裏》大谷翔平の二塁打→鼓舞

栗山英樹監督は準々決勝前日の会見でこんなことを言っていました。

「子供たちに『できるかできないか』じゃなくて、『夢に向かってやるかやらないか』というところを見せたい。それは大人も同じこと。そういう元気とか勇気とか夢をもし感じてもらえるなら、すごく意味がある」

実は、僕は08年の北京五輪の準決勝で負けた後、3位決定戦の前に気持ちが切れてしまった部分があったんですよね。自分たちの存在意義がわからなくなった。

「金メダル以外いらない」「負けは許されない」という言葉はあれど、じゃあその目的や大義名分はなんなのか。その部分がなかったから、負けたら糸が切れちゃったんです。

だから、リーダーがああいうメッセージを発するのはすごく大事なことだと感じましたし、きっと招集の段階で選手たちに伝えたからこそダルビッシュ有投手や大谷翔平選手も参加したと思う。「世界一を目指す理由」を共有できたチームはどんどんまとまって強くなって、決勝のアメリカ戦なんて横綱相撲でしたよね。


それと、今回すごくよかったのは選手たちが楽しんでいたこと。その雰囲気をつくったのがダルビッシュ投手であり、大谷選手であり、ヌートバー選手だったと思います。

プレッシャーに打ち勝つにはそれがベストだと知っているからでしょう。国際大会では自分の力を出すことが最も重要で、最も難しい。僕は北京五輪のとき「楽しもう」なんて思えなかったし、もし思っても、とても口に出せるような雰囲気じゃなかった(笑)。

彼らはそれを、チームメイトに目線を合わせて寄り添い、伝えてくれたと思います。大谷選手なんて「野球を楽しむ」の究極体ですよ。投げて、打って、走って、最後はストッパーで優勝。マンガ以上だよ!

今回、選手たちから「国を背負う」という言葉はあまり聞かれず、好きな野球でナンバーワンを目指すんだという雰囲気があふれていた。新しい犹像瓩鮑遒辰討れたと僕は思っています。

●G.G.佐藤(G.G.SATO)
1978年生まれ。米フィリーズ傘下マイナー、西武、イタリア・ボローニャ、ロッテでプレー。株式会社トラバース副社長

撮影/五十嵐和博 時事通信社

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