政府は3月10日、相次ぐ子どもの転落事故を受けて注意喚起を行った。実際に発生した事故の内容をもとに、転落事故を防ぐためのポイントを呼び掛けている。
○子どもの転落事故は5月に最も多く発生している
東京消防庁が発表している「月別の転落事故発生件数データ」(※)によると、最も発生件数が多いのは5月、次いで10月となっている。気候がよくなり窓を開け換気する機会が増えるこの時期が、最も注意が必要と言えそうだ。
(※)平成29年から令和3年の5年間、0歳〜5歳で救急搬送された62人のデータ
○転落事故を防ぐためには"日ごろの環境づくり"がポイント
子どもはちょっとしたタイミングで事故につながる行動をする可能性がある。事故を防ぐためにできることは、あらかじめ事故につながりそうなポイントを理解し、危険な環境をつくらないようにすることだという。
○(1)補助錠をつける
子どもの手が届かない場所に補助錠を付け、子どもが勝手に窓やベランダに出ないように備える。
○(2)ベランダに物を置かない
ベランダに物を置くことで子どもが踏み台にしてしまう可能性があるため、極力物を置かないようにする。
○(3)室内の窓の近くに物を置かない
ソファやベッドなどの家具を足場にし、窓から転落する可能性があるため部屋のレイアウトを工夫する。
○(4)窓、網戸、ベランダの手すりに劣化がないかを定期的に点検する
子どもの体重が窓や網戸にかかった際、劣化で外れてしまうと転落につながる可能性があるので、定期的に点検をする
家のレイアウトやベランダの使い方を変えることで、子どもの転落事故防止につなげることができる。「うちは大丈夫」と過信せず、危険につながる環境になっていないか、今一度確認をしてみてほしい。(MN ワーク&ライフ編集部)