ママスタ
「嫁VS姑」の問題は、ママスタコミュニティでもよく話題にあがるところです。しかしママたちが最初からこの構図を望んでいたわけではないでしょう。できることなら平和な嫁姑関係を築いていきたかった……そんな風に考えていたママもいるのでは？ もし結婚前にVS構図の予兆が見えていたら、今とは違う選択をして、違った未来もあったのでしょうか。ある年の暮れ、ママスタコミュニティにこんな質問が届いていました。
『まだ籍は入れていません。昨年の夏頃に初めて彼のご両親と会ったのですが、その会食の場で「まさかお兄ちゃん（彼）が急に女性を連れてくるなんて思ってなかったわ。ご近所さんの親戚のお嬢さんや、私の行きつけのお店のお嬢さんを紹介してって言ったばかりなのにー！ すごく可愛らしくて、いいお嬢さんみたいだったのに」と言われました』
彼のお母さん……つまり「未来の姑」になるかもしれない人から、初対面でこのようなことを言われてしまった投稿者さん。お母さんにとっては何気ない一言だったのかもしれませんが、投稿者さんにはモヤモヤが残る一言になったようです。しかしまだ「結婚」というものを経験していない投稿者さんは、このモヤモヤを気にするべきか否か判断に悩んでいる様子。そこで「結婚」の先輩が集うママスタコミュニティに悩みを投稿してくれたのです。果たしてママたちの回答とは？
絶対にやめておいた方がいい！
『揉めない未来が見えない』
『絶対にやめといた方がいい』
『嫌な予感は当たってると思う……』
ママスタコミュニティに集まったママたちからは、一同に「結婚はやめておいた方がいい」とのコメントが集まります。彼のお母さんが言い放った言葉に抱いた「嫌な予感」はおそらく的中しているだろうというコメントに、ママたちのこれまでの苦労が垣間見えますね。何気ない一言だからこそ、その人の人柄が出るのかもしれません。
その後の婚約者の反応は？
投稿者さんはあまりに緊張していたため、その場ではとりあえず笑ってお母さんの言葉をスルーしたのだそう。しかし……
『その後モヤモヤして、彼に「ああいう言葉って、普通今日みたいな日に言う？」と言ったら「お袋に悪気はない」の一点張り。その後もちょくちょく気になる発言があり、なんか嫌な予感がします』
「悪気がない」……この言葉はこれまで幾度となくママスタコミュニティでも拝見してきました（苦笑）。「お袋に悪気はない」と言いきってしまう彼に、ママたちは一斉に物申します！
『その後の彼氏の一言がありえない』
『事あるごとに嫌な気持ちにさせられそう。自分のことを庇ってくれない男はやめたほうがいいと思う』
『「悪気はない」でスルーする男はしょうもない。ロクなもんじゃない』
彼のお母さんの真意は定かではありませんが、投稿者さんの訴えに対して「悪気はないから」と返してしまう彼こそが地雷でしかないとママたちは口を揃えます。彼は母親をフォローするつもりで「悪気はない」と言ったのでしょう。しかし「悪気はない」はフォローになる言葉なのでしょうか？
「悪気はない」お母さん。でも「悪気がない」人って？
『悪気なく人を不快にさせるって、ナチュラルに性格悪いか頭悪いかのどっちかだと思うんだよね』
『悪気もないのにそんな発言、人の気持ちが分からない人間だってことになるけど、あなたの親はそんな人間なの？ って話だよね』
「悪気がない」ということは、日常的に人のことを不快にさせるような発言をしてしまう性格だということなんだけれど……？ とママたち。彼は母親をフォローしたつもりでしょうが、逆に母親の性格の問題点が露呈してしまっているのでは……というコメントにも納得ですね。
『「悪気はない」は本来はこちらが言うセリフ。「お義母さん、悪気はないから仕方ないかぁ」みたいな。こちらが嫌だと言っているのに、あちら側が「悪気はない」はないわ。「悪気はない」で済ませられるなら、いじめだってそうなるよね』
「悪気はない」という言葉は、不快な気持ちにさせられた側が使う言葉であって、不快にした側が使うべき言葉ではないという指摘です。不快にした側が「悪気はなかった」と言って済むのであれば、何でも「悪気はない」で済まされてしまいます。悪気があってもなくても、受け取った側が不快と思ったのであれば、認めて謝るくらいの潔さを持ってもらいたいところですよね。
うっかり人を不快にさせるような発言をしてしまう人が姑、それを「悪気はないから」と庇ってしまう人が婚約者……。果たして投稿者さんの「結婚」はうまくいくのでしょうか。ママたちの的確なアドバイスを読んで、投稿者さんがいま一度この結婚について見つめ直してくれることを願わずにはいられません。
後編へ続く。
文・渡辺多絵 編集・千永美 イラスト・むらみ
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