角田裕毅、渋滞の影響を受けてスピン「FP2のパフォーマンスには満足。マシンは昨年よりも良くなっている」F1第3戦金曜

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2023年03月31日 18:01  AUTOSPORT web

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2023年F1第3戦オーストラリアGP 角田裕毅(アルファタウリ)
 2023年F1オーストラリアGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=17番手/2=11番手だった。角田はFP1でスピンし、激しくバウンドしながらコースオフ。バリアにはヒットせずに、ピットに戻ることができたが、コースに復帰するのはFP2からとなった。

 なお、FIAは、FP2開始時に、アルファタウリが角田車のギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)のシーズン2基目を入れたことを明らかにした。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは次のように一日を振り返った。

「メルボルンの金曜日は、あまりスムーズにはいかなかった。FP1の出だしは予定どおりに進み、2台がミディアムタイヤで走り、裕毅は新しいエアロパーツのテストを行った」

「通常どおり、セッション中にグリップレベルが大幅に向上し、ラップタイムは1周ごとに速くなっていった。我々のパフォーマンスは良さそうに思えたので、次はソフトタイヤを装着し、グリップがさらに一段階上がることを期待したが、ふたりともソフトタイヤを機能させることがなかなかできず、改善されなかった」

「裕毅はターン1の進入で予期せぬスナップに見舞われ、マシンのコントロールを失い、アウト側の縁石にヒットして、フロアにダメージを負った。修復が間に合わず、FP1の間には復帰できなかった。FP1に向けて多数のセットアップ変更を行い、ニック(・デ・フリース)のマシンで新しいエアロパーツのテストを行った」

「レーダーで、FP2開始30分ほどで雨が来ると分かったので、その前にまずハードタイヤ、その後ソフトを履いて、ショートランを何回かできると考えていた。しかしセッション開始15分で霧雨が降り出したため、2台ともソフトタイヤでのショートランを行うことができなかった。雨脚が強くなっていき、その後はドライでの走行は行えなかった」

「セッション終盤には、インターミディエイトタイヤへの理解を深めるために、裕毅にこのタイヤで何周か走ってもらった。しかしニックはマシンにメカニカルトラブルが見つかり、ガレージにとどまることになった。明日と決勝に備えて、今夜のうちに考えなければならないことがたくさんある」

「予定していた作業をすべてこなすことはできなかったため、ギャップを埋めるため、FP3は忙しいセッションになるだろう」

■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=17番手(1分20秒399:ミディアムタイヤ/14周)/2=11番手(1分20秒220:ハードタイヤ/18周)

 FP1ではリヤに苦しみ、難しいスタートとなりましたが、FP2でのパフォーマンスには満足しています。FP1では、GPS(に関するシステム)の問題によりトラフィックが発生しました。そのために最終セクターで大幅に減速しなければならず、クイックラップをスタートする時点で、タイヤの温度が上がっていなかったため、グリップ不足に陥りました。

 他チームと比較して自分たちがどのポジションに位置しているのか、はっきりとは分かりません。でも明日に向けてうまくまとめあげるために、チームとしてやるべきことに集中します。かなりの接戦になるでしょう。Q3進出を目指していますが、まずはQ2に進む必要があります。中団はタイトなので、ほんの小さなミスも高くつきます。でもマシンは昨年よりも良くなっていますし、データをチェックして、明日に向けて何ができるかを考えます。

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