わが子の初節句。どんなお祝いをしようかと、あれこれ計画を立てているママもいるでしょう。女の子なら雛人形、男の子なら鯉のぼりや兜(かぶと)などを飾るのが定番ですが、誰が購入するかで揉める場合もあるようです。
雛人形はママ実家が購入。では兜を買うのはパパ実家?
ママスタコミュニティに「兜を買ったのは、誰ですか?」というトピックがありました。兜といえば、男の子の初節句に飾る定番のひとつですね。
投稿者さんのお宅では、数年前にあった娘さんの初節句のときは投稿者さんの実家が雛人形を買ってくれたそうです。今回はダンナさんの実家が……となるのでしょうか?
『今回も私の実家から「買おうか?」と打診があったのですが、またお願いするのは申し訳ない気がしています。ダンナの実家が買ってくれないのなら、自分たちで購入するつもりです。今のところダンナ実家が買ってくれそうな気配はないのですが、催促するのも気が引けるし、いつまで待てばいいのか? みなさんのところは、誰が兜を買いましたか?』孫の初節句を楽しみにしている、おじいちゃんおばあちゃんは多いでしょう。「どちらの実家も買いたがって困る」などという悩みもよく見聞きします。コメント欄にも、張り切る両実家の様子が伝わってくるような回答が集まりました。
『兜は夫の実家。鯉のぼりは私の親。雛人形は両家から「買ってあげる」と言われたけど、子どもが「いらない」というので断った』
『兜は夫の実家が買ってくれたよ。ちなみに鯉のぼりは、うちの実家』
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『両家だよ。雛人形も兜も両方の親が「買いたい」と言うから、折半してもらった』
『兜は私の実家が買った。でもダンナ実家は、兜と同額くらいの現金をくれた』両家のメンツを立てる、さまざまな方法があるようです。
「初節句の飾りは母方の実家から」という風習がある地域も
多数派だったのは「妻側の実家」で、コメント全体の2/3以上を占めました。
『私が住んでいる地域では、お七夜に着せる着物以外は母方の実家が用意する』
『雛人形も兜も、私の実家。昔からそういう風習だよね』
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『兜は夫の実家から。「こちらは男親のほうで買う風習だから、うちで支度したい。一緒に買いに行こう」と義父母に誘われたので、喜んでお願いしたよ』
『ダンナの地元は男の子のは父方、女の子は母方だった。調べてみたらいいんじゃない? 「自分が常識だと思っているのは、自宅半径5km圏内のローカルルールよ」と、買いに行った人形屋さんでも言われたよ』コメントによれば、父方の実家から贈る風習のある地域、子どもの性別によって贈る側が違う地域もあるようです。投稿者さんのところはダンナさんの両親から「何も贈られてくる気配がない」そうですが、「兜は母方の実家が用意するもの」と考えている可能性もあります。
一方で、こんな義両親も……
『うちはダンナ実家にも話したけど、買ってくれなかった。「(ダンナの)お下がりがある」と言われたから断った』「わが家で用意したい!」と張り切る実家は少なくないようですが、そもそも購入する気持ちがないお宅ということもあり得ます。
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両実家が納得できる形で、落としどころを考えよう
ねだるのではなく、おうかがいを
投稿者さんのところとそっくりな状況だったママもいました。
『うちの親が買ってくれると言ってきた。ただ、義実家はやたらと”うちの孫”を強調するタイプ。うるさ型なので、うちの親には兜に名入れできる日程のギリギリまで待ってもらった。結局何も言ってこなかったので私の親に買ってもらったんだけど、節句の直前に義母から「買ってあげる」と電話が……』そんなことにならないようにと待っていたのに、なんともタイミングが悪いですね。義母さんに「もう買ってもらったので」と告げたところ、激怒されたとか。「こっちからねだれということ?」と、モヤモヤしたといいます。
まずは両家実家がある地域の風習を確認するのが一番ですが、それでも結論が出ないのであれば「うちの実家が用意してもよろしいですか?」と、義実家におうかがいを立ててみてはいかがでしょう。「買ってくれますか?」よりは、よほどニュアンスも和らぎます。義実家のOKが出れば、気兼ねすることなくママの両親の好意を受け取ることができます。もし、おうかがいを立てたときに義実家が「うちが買う」と言ってくれるなら、そのままお願いすればいいですね。
仮に義実家におうかがいを立てることすら気が引けるなら、まずは投稿者さんとその実家で購入するのもアリ。あとから義実家が「うちが買う」と言ってきたら「兜はもう購入したので」と、鯉のぼりや武者人形などをお願いすればいいのでは? 実際そうしたというコメントも、いくつかありました。
どうしても実親に申し訳なく思うなら……
コメントのなかには、投稿者さんが両親に買ってもらうことを「申し訳ない」と感じているのは承知のうえで「自分の実家から買ってもらっては?」という提案もありました。
『投稿者さんのご実家に甘えるのがいいと思うけど。ダンナさんの実家は遠慮しているのかもしれないし、何より息子さんが大きくなったときに「どうしてお姉ちゃんのお雛様はプレゼントだったのに、僕の兜は違うの? 僕はおじいちゃんおばあちゃんに愛されていないの?」と、寂しく思うかも』「費用の負担が悪いなと思うなら、小さくて手頃な価格のものにしたらどう? 大きいと置く場所にも困るだろうし」というアイデアもありました。もしくは投稿者さんたちが半額負担して”折半”という形にするのもおすすめです。それなら将来息子さんに「おじいちゃんおばあちゃんが買ってくれたんだよ」と話すこともできるのではないでしょうか。
両実家の好意をできるだけ活かすことができる方法を、じっくり考えてみてくださいね。
文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・Ponko