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日本野鳥の会は、3月21日に放送されたテレビ朝日のワイドショー「モーニングショー」内での、鳥類が人工構造物に衝突する「バードストライク」についての発言をめぐり、テレ朝に抗議文を送ったとTwitterで明かしました。
同放送では、洋上風力発電について取材し、風力発電のメリット・デメリットなどを紹介。日本野鳥の会によると、コメンテーターが日本で風力発電が進まない理由として、「バードストライクなどネガティブ情報を出す人達がいる。鳥が可哀想だと。でも、普通の建物でも起こるので、一種の迷信に近い話」と解説したといいます。
日本野鳥の会は抗議文の全文を公開しており、該当発言について、「明らかに事実誤認」と抗議。「少し調べれば分かることですが、風力発電の風車に鳥類が衝突して死傷するバードストライクが世界中で発生しているのは事実であり、”迷信に近いもの”と言うには無理があります。一方、風車よりも建物に衝突する鳥が多いのも事実です。しかし、私たちがここで問題視しているのは、風車への衝突は猛禽類を中心とした希少種でも多く発生していることです」との立場を示しました(※)。
※参考:環境省「風力発電施設に係るバードストライク防止策」
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また、「そもそも風力発電の導入が進まないのは、鳥が衝突するというネガティブ情報が流されているからではなく、政策的課題によるものです」として、「適切な立地選択等を行った上で生物多様性に影響を与えない導入促進が必要と考えます」と、日本野鳥の会としての考えを述べています。
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