八重洲ブックセンター、44年の歴史に幕

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2023年03月31日 20:53  ORICON NEWS

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『八重洲ブックセンター本店』営業終了後セレモニーの模様 (C)ORICON NewS inc.
 東京駅の駅前にある八重洲ブックセンター本店が3月31日の午後8時、現店舗での営業を終了。44年の歴史に幕を下ろした。

【動画】八重洲ブックセンター、本店のドアが締まると大きな拍手も

 午後8時に営業が終了すると多くのファンが店舗前に集まった。営業終了後のセレモニーでは、木本高広店長があいさつ。「本日は、たくさんの皆様にお集まりいただき、誠にありがとうございました。スタッフを代表して熱く御礼を申し上げます。八重洲ブックセンター本店は1978年9月18日の開店から44年間の長きにわたる営業を終了いたしました。ひとえに、ここにお集まりくださった皆様の賜物でございます。皆様からいただいた熱い思いを私どもは受け止め、新しい店舗への道としてつないで参ります。我々は、皆様の思いにお答えできる書店として、今後ともまい進して参りますので、引き続きよろしくお願いいたします」と思いを語った。

 来賓として参加した作家の北方謙三氏は「八重洲ブックセンターがなくなってしまうんですよ、初めに話を聞いた時は信じられなかった。私は、この店で本というのが、どれほど大事なのかを何度か経験した」としみじみ。「今後、どういう店舗ができるのが楽しみ。いろんなものが作られるだろうと期待しています」と前も向いていた。また、作家の東野圭吾氏からメッセージが届き、「私にとって未知の世界につながる異空間であり、アイデアの発掘現場でありました」と惜しんでいた。

 1978年に開店した同店は、大型書店の先駆けとして知られていた。5年後の2028年に同じ場所にできる大規模複合ビルで営業を再開を計画している。山崎厚男社長は「八重洲ブックセンターは必ず帰ってまいります」と語っていた。

 セレモニーが終わり、本店のドアが締まると大きな拍手が。「ありがとう〜」という声も響いていた。


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