ブンデスリーガの1位と2位チームによる天下分け目の“デア・クラシカー”。前節レヴァークーゼンに逆転負けを喫し、首位から陥落したバイエルンは、代表ウィーク中にユリアン・ナーゲルスマン前監督を電撃解任。新たにトーマス・トゥヘル監督を招へいし、新体制で大一番へ臨むこととなった。トゥヘル監督体制の初陣を白星で飾り、首位に返り咲くことはできるだろうか。
対して首位のドルトムントは現在リーグ戦で10試合負けなしと絶好調をキープ。前節はケルン相手に6−1で大勝し、バイエルンを抜き首位に浮上した。今節はリーグ10連覇中の絶対王者と「1」ポイント差で迎える首位攻防戦。直近の勢いそのままに敵地で勝ち点を獲得し、首位の座をキープしたいところだ。
序盤は拮抗した展開に。互いに最終ラインからの丁寧なビルドアップを起点に、シュートチャンスをうかがっていく。両チームが主導権の掌握を試みる中、意外な形で先制点が生まれる。13分、バイエルンはダヨ・ウパメカノが相手DFラインの背後にロングフィードを供給すると、ボックス外に飛び出したドルトムントのGKグレゴール・コベルがこのボールをまさかの空振り。ボールはそのまま無人のゴールに吸い込まれ、バイエルンが先手を取った。
畳み掛けるバイエルンは18分、ジョシュア・キミッヒの右CKにマタイス・デ・リフトが打点の高いヘディングで合わせると、ファーサイドで待ち構えていたトーマス・ミュラーが押し込み追加点。さらに23分には、前線で相手のビルドアップを引っ掛けると、ボールをキープしたレロイ・サネがボックス手前から左足でミドルシュート。これはGKコベルが防いだが、こぼれ球に素早く反応したミュラーが押し込みゴールネットを揺らした。バイエルンがあっという間にリードを3点に広げる。
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迎えた後半開始直後、スコアを動かしたのはまたもバイエルンだった。カウンター攻撃の流れで右に開いたサネにロングボールが渡る。サネはカットインからボックス中央手前まで侵入し左足でファーサイドにグラウンダーのボールを送ると、走り込んだキングスレイ・コマンが押し込みネットを揺らした。バイエルンが点差をさらに広げる。
ドルトムントは選手を次々と入れ替えつつ、1点を返しにいくが、なかなかバイタルエリを攻略できず、シュートまで持ち込めない展開が続く。対するバイエルンは63分、カウンターからエリック・マキシム・チュポ・モティングにボックス内で決定機が訪れたが、至近距離から放ったシュートはGKコベルにブロックされた。
72分、ドルトムントは右サイドからの攻撃でバイエルンゴール前まで迫ると、ボックス内左でボールを受けたジュード・ベリンガムが、セルジュ・ニャブリに倒されPKを獲得。これをエムレ・ジャンがゴール左隅に蹴り込みネットを揺らした。アウェイチームが1点を返す。畳み掛けたいドルトムントだが、バイエルンも次々と前線にフレッシュな選手を投入し、攻撃の手を緩めず、試合の主導権は渡さない。
ドルトムントは90分、左サイドの深い位置でボールを受けた途中出場のドニエル・マレンが、ラファエル・ゲレイロとのパス交換でボックス中央へ侵入し、最後は右足でダイレクトシュート。このボールがゴール右下隅に吸い込まれ、2点差に詰め寄った。しかし、ドルトムントの反撃もここまで。試合は4−2で終了し、勝利を収めたバイエルンが首位の座を奪還した。
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【スコア】
バイエルン 4−1 ドルトムント
【得点者】
1−0 13分 グレゴール・コベル（オウンゴール／バイエルン）
2−0 18分 トーマス・ミュラー（バイエルン）
3−0 23分 トーマス・ミュラー（バイエルン）
4−0 50分 キングスレイ・コマン（バイエルン）
4−1 72分 エムレ・ジャン（PK／ドルトムント）
4−2 90分 ドニエル・マレン（ドルトムント）
【スターティングメンバー】
バイエルン（4−2−3−1）
GK：ゾマー
DF：パヴァール、ウパメカノ、デ・リフト、A・デイヴィス（79分 カンセロ）
MF：キミッヒ、ゴレツカ（86分 フラーフェンベルフ）、コマン（79分 ムシアラ）、ミュラー（69分 ニャブリ）、サネ
FW：チュポ・モティング（69分 マネ）
ドルトムント（4−5−1）
GK：コベル
DF：ヴォルフ、ズーレ、シュロッターベック（44分 フンメルス）、リエルソン（HT エズカン）
MF：ブラント（HT マレン）、ベリンガム、ジャン、ゲレイロ、ロイス（61分 ダフード）
FW：ハラー（61分 ムココ）
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バイエルンをナメるんじゃねぇよ！！デア・クラシカー勝利ッッ！！
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