日本人はいつから「お花見」をするようになった? “梅”を観賞する行事と“豊作祈願”がルーツ

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2023年04月04日 08:00  週刊女性PRIME

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桜を見ながら味わいたい、三色団子。白は冬の名残、桜色は春の訪れ、よもぎの緑は夏の兆しを表しているという ※画像はイメージです

 日常の気になる疑問を解決! 日本人はいつからお花見を楽しむようになったの? 知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q. 日本人はいつからお花見を楽しむようになったの?

A. 奈良時代からと考えられています。最初は「梅」を観賞する行事でした。(和文化研究家 三浦康子さん)

 すっかり春本番を迎え、お花見シーズンが到来。桜を愛(め)でながら、美味しいものでも食べたいが、このお花見という行事、一体いつからあるものなのか? 

 そんな疑問に答えてくれたのは、和文化研修家で生活情報総合サイト「All About」内の「暮らしの歳時記」ガイドも担当している三浦康子さんだ。

「日本人がお花見を楽しむようになったのは、奈良時代からという説があります。中国から日本に伝わった文化で、初めは梅を観賞する行事でした」

 梅は、唐(当時の中国)文化の象徴で、日本の貴族たちの間では“観梅”と言い、梅を愛でるのが風流とされていた。

「その後、唐の文化そのままではなく、日本独自の文化に発展させていこうという動きが強まっていき、日本にもともとある桜を観賞する行事に変化していきました。平安時代の貴族たちは桜狩りと称して、山に出向くようになったのです」

 それが、民間に広まったのはいつなのか。

「江戸幕府の8代目の将軍、徳川吉宗が東京の飛鳥山に桜の名所をつくり、花見の時季だけは庶民に無礼講を許したんです。桜を見ながら宴会をするという文化は、このころに生まれました」

 花見には実はもうひとつ別のルーツが。農民の間で行われていた「豊作祈願」のお花見だ。

 田の神様は春になると山から里へ下りてきて桜の木に宿ると考えられており、桜が咲いたのは田の神様がやってきた合図。桜の下で食事やお酒を楽しみ、田の神様をもてなしたとされている。

このニュースに関するつぶやき

  • 花見とは言っても、実際に花見てる奴はいないけどな。ただ桜の木の下でバーベキューやって酒喰らってるだけ。
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