チャールズ国王とバッキンガム宮殿が、マンチェスター大学の学生が取り組んでいる奴隷貿易に関する博士課程プロジェクトに協力するため、ロイヤル・コレクションと王室公文書館へのアクセスを提供することを発表した(画像は『The Royal Family 2023年3月13日付Instagram「The Commonwealth has been a constant in my own life」』のスクリーンショット)チャールズ国王が、英王室とアフリカの奴隷制度の歴史的関係についての研究を支援することを表明した。バッキンガム宮殿の広報担当者は、国王がこの問題を「深刻に受け止めている」と述べ、マンチェスター大学の学生が取り組んでいる博士課程の学術プロジェクトを協力するために、ロイヤル・コレクションと王室公文書館へのアクセスを提供すると明かしている。
国王がサポートするのは、マンチェスター大学で歴史学を専攻するカミラ・デ・コニングさん(Camilla de Koning)の博士課程プロジェクトである。「Royal Enterprise: Reconsidering the Crown’s Engagement in Britain’s Emerging Empire, 1660-1775(ロイヤル・エンタープライズ:1660-1775年、英国の新興帝国においての王室の関連を再考する)」と題した学術研究で、奴隷貿易に対する王室の関与や大英帝国との関わりを調査し、2026年に終了する予定となっている。
宮殿は、王室が所有する美術品を管理する「ロイヤル・コレクション(The Royal Collection)」と、ジョージ3世(1760年-1820年)以降の君主の個人的・公的な書簡や王室部門の管理記録などを保存する「王室公文書館(The Royal Archives)」へのアクセスを通じて支援を行うという。
画像は『The Royal Family 2023年3月13日付Instagram「The Commonwealth has been a constant in my own life」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)