アトレティコDFエルモソ、母親を亡くしたA・コレアに連帯示す「この勝利を彼に捧げる」

　アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督とDFマリオ・エルモソが、同クラブに所属するFWアンヘル・コレアに言及した。9日、スペイン紙『アス』が伝えている。

　ラージョ・バジェカーノと対戦した今節は、アトレティコ・マドリードにとっては、先日に母親を亡くし、今現在はアルゼンチンに一時帰国しているFWアンヘル・コレアに捧げる特別な一戦となった。22分にDFナウエル・モリーナのゴールで先制に成功すると、その直後にDFマリオ・エルモソが追加点を挙げる。その後は1点を返されたものの、敵地で2−1の勝利。“ロヒ・ブランコス”はラ・リーガ5連勝を飾り、2位のレアル・マドリードとの勝ち点差を「2」にまで縮めている。

　試合前には、同選手の母親に対する黙祷が捧げられ、スタジアム全体が哀悼の意を表した。試合後、シメオネ監督は「まず、この試合における重要な瞬間を振り返りたい」と口にしつつ、「ラージョの人々がコレアの家族に敬意を払い、礼儀正しい振る舞いは、私にとってはこの夜で一番の出来事だ。心に響くものがあったよ。自分たちのスタジアムではない場所での1分間の黙祷で表された敬意は、言うまでもないだろう。バジェカスに拍手を送る」と感謝の思いを述べた。

　また、先制点を決めたモリーナがアンヘル・コレアのユニフォームを掲げるなど、連帯を示したアトレティコ・マドリード。エルモソも「僕たちにとってコレアがどのような存在なのかを、このような瞬間を乗り越えることがどれほど困難なことなのかを理解している。チームはこの勝利を彼に捧げるとともに、大きなキスを」と寄り添うことを誓っている。