ベータは商品をその場で売ることを主目的にせずに展示品を体験する場を設け、店内に設置したAIカメラから来店者の行動分析データを取得しマーケティングデータなどを提供する「RaaS(Retail as a Service、小売のサービス化)」のパイオニアとして2015年に米サンフランシスコで誕生。日本へは2020年8月に上陸し、現在までに有楽町と新宿、渋谷、越谷レイクタウンに出店してきた。
ベータは2022年8月にポップアップショップを阪急うめだ本店9階にオープン。高層階だったにも関わらず、5日間で6000人以上の来客があったという。ベータ・ジャパンの北川卓司社長は「これだけ集客できるのであれば常設店でも十分戦えると判断した」と常設店出店の経緯を説明した。
サステナビリティを意識した新売場「グリーンエイジ」内への出店を打診されたことも、新規出店の決め手となったという。「最近、海外のブランドからサステナビリティへの取り組みについて聞かれる機会が増えてきた。これまでは一部店頭資材に再生可能素材を使用しているくらいしかお話できることがなかったので、グリーンエイジ内にサステナブルな売場を作ることでそういった方面にもアプローチしたい」(北川社長)。