DeNA・牧秀悟が上昇中！指揮官も「きっちりと4番の仕事をしてくれている」

◆ 「どんどん上がってくる」

　DeNAは14日、本拠地で阪神を8−3で撃破。先制を許した状況の中で難敵・青柳晃洋を攻略し、最終的には13安打で8得点で快勝を収めた。


　WBCの激闘の影響もあってか、なかなか本調子とは言えなかった牧秀悟が2安打1打点1得点と奮起。天敵撃破のキーマンとなった。

　とにかく気合いが漲っていた。2点を先制された直後の攻撃で先頭打者として打席に入ると、フルカウントから投じられたツーシームを見事に捉える安打で出塁。一死後、関根大気の安打で果敢に三塁を狙ったが、ここは間一髪でアウト。一気のチャンス拡大とはならなかったが、キャンプから掲げていた“積極的な走塁”を体現して見せる。

　4回には一死から再びツーシームを引っ張ってレフトフェンス直撃の二塁打を放つと、二死後の関根の二塁打でホームを踏んで反撃のお膳立て。そして5回には一死満塁から押し出しをもぎ取って2−2の同点とし、そこから後続が青柳を捉えて一気の4得点。試合をひっくり返した。


　三浦大輔監督も、牧の状態について「上がってきていますね。まだ絶好調というわけではないですが、きっちりと4番の仕事をしてくれています」と上昇気配に手ごたえを感じているようす。

　じっくり選んで押し出しをもぎ取った場面にも、「しっかりと繋ぐというところで、状況を見ながら打線として、4番の良い働きをしてくれています」とし、序盤で見せた果敢な走塁に対しても「あそこはもう紙一重。常に狙っている証拠です」とチームとしての取り組みと同じ働きに高評価を与えていた。

　最後も「これからはどんどん上がってくると思います」と指揮官。12日のヤクルト戦で今季初本塁打が飛び出し、横浜に帰ってきてさらにエンジンがかかってきた印象もある牧秀悟が、三浦ベイスターズをさらに乗せていく。


取材・文＝萩原孝弘