ピッチ外でクラシコ勃発…バルサ会長の糾弾にレアル・マドリード「“政権のクラブ”はどっちだ?」

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2023年04月18日 21:05  サッカーキング

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バルサとマドリーの両クラブがピッチ外で“舌戦”に [写真]=Getty Images
 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が現地時間17日、本拠地『Spotifyカンプ・ノウ』の多目的ホール『オーディトリアム1899』にておよそ2時間にわたる会見を実施した。会見のほとんどは資料を用いて“ネグレイラ事件”を真っ向から否定する内容となっていたが、その中でラポルタ会長が口にした“宿敵”レアル・マドリードに対する発言が話題となっている。

 今回スペインサッカー界を騒がせている通称“ネグレイラ事件”とは、バルセロナがスペインサッカー連盟(RFEF)審判技術委員会(CTA)のホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ元副会長と息子のハビエル・エンリケス・ロメロ氏が保有する会社『Dasnil 95』に対して金銭を支払っていたとされる疑惑のことだ。この疑惑を受けて、レアル・マドリード側は3月12日付で声明を発表。「レアル・マドリードは、この事態の深刻さに深い懸念を表明する。そして司法作用に対する全幅の信頼を改めて表明し、正当な利益を擁護すべく、審理の際には法廷に出ることで同意した」と発していた。

 そして、ラポルタ会長は前述の会見においてレアル・マドリードに言及。「あるクラブについて話をしたい。単独で、私的な告発のために出廷を決めたクラブ、そしてスポーツ面で損害を受けたと感じているクラブについて。そのクラブとはレアル・マドリードだ」とした上で、次のような言葉を続けた。

「歴史的にも、そして現在も、レアル・マドリードがレフェリーを味方につけていることは誰もが知っている。政治的にも、経済的にも、そしてスポーツ的にも権力者に近いことから、“政権のクラブ”とみなされてきた。70年間、審判技術委員会の会長のほとんどは、元マドリーのソシオ、さらには元選手や元監督だった。時には委員会のメンバー全員が同時にマドリーの関係者になることだってある。70年間、本来は正義を振りかざすべき存在である審判を任命してきた者たち…。我々のクラブが栄光の時代を築いていた際に自分達が被害者だったと主張するのは、前代未聞のシニシズム的な行動だ。この裁判が彼らの本性を暴くことを願っている」

 この発言を受け、レアル・マドリード側が黙ってはいなかった。会見の直後、クラブ公式チャンネルの『レアル・マドリードTV』にて1つの動画を公開。ラポルタ会長が上記の発言を行った映像の後、「“政権のクラブ”はどっちだ?」という文言を並べた。続けて、「カンプ・ノウの落成式はフランコ政権化の大臣、ホセ・ソリス・ルイスによって祝福されていたじゃないか」という言葉とともに、1957年に行われた落成式の様子を紹介。さらに当時の新聞記事の見出しや映像を用いながら「バルセロナはフランコに徽章を授与し、1965年にはフランコを名誉ソシオとした。バルセロナはフランコに3度もメダルを贈与し、フランコによって3回破産から救われている。フランコ体制下で8度のラ・リーガと9度の総統杯(現在の国王杯)で優勝した」と指摘した。

 さらに、「フランコ政権下で、レアル・マドリードはラ・リーガ優勝まで15年を要した。レアル・マドリードは内戦で解体されただけではない。サンティアゴ・ベルナベウのドキュメンタリーで語られるように、選手は暗殺され、逮捕され、追放された」という言葉とともに、現在のスタジアムにその名を残しているクラブの“レジェンド”、故サンティアゴ・ベルナベウ氏の名言を引用した。

「レアル・マドリードが“政権のクラブ”あったという言葉を耳にすると、その言葉を発した人に対して伝えたいことがある。クソなのはお前らだとな」

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