庭で寛ぐ男性とクマがうっかり遭遇　お互いにビックリして時が止まる（米）＜動画あり＞

現地時間11日、アメリカ在住のある男性が自宅の庭でイスに寝そべって寛いでいたところ、野生のクマが現れた。当初は男性もクマもお互いの存在に気付いておらず、顔を合わせた瞬間に驚きで数秒間見つめ合う展開となった。男性が当時の様子を捉えた動画をFacebookで公開すると、恐ろしい状況ながらも滑稽な映像に多くの人から笑いの声が寄せられた。米ニュースメディア『CNN』などが伝えている。

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予想外にクマと遭遇してしまったのは、米ノースカロライナ州アッシュビルに住むデイヴィッド・オッペンハイマーさん（David Oppenheimer、53）だ。デジタルクリエイターとして働くデイヴィッドさんは今月11日、仕事を終えて一息入れるため、庭にある大きなイスに横になって寛いでいた。

静かで穏やかな時間が流れていたが、設置していた人感センサーのアラームが突然鳴り響いた。これは人や物の動きを検知してアラーム音を発するもので、周辺に何かしらの動きがあったようだ。デイヴィッドさんはアラームが鳴った方を振り向いて確認したが、特に何もなかったのでスマホを見始めた。

ところがこの約1分後、心臓が飛び出るほどの事態が起こる。

当時の様子を監視カメラが捉えており、画面左側にリラックスするデイヴィッドさんが映っているが、画面右端から野生のアメリカクロクマが現れたのだ。クマはデイヴィッドさんの背後からやってきたため、しばらく気付かれなかった。クマもデイヴィッドさんの姿がイスに隠れてしまい、その存在に気づかなかった様子だ。そしてクマがイスの真横を通り過ぎようとした瞬間、視界の端にクマの姿を捉えたデイヴィッドさんは目を見開いてのけぞった。クマも驚いたようで、姿勢を正してデイヴィッドさんを見据えた。両者は動きを見せず、まるで時が止まったかのように硬直して見つめ合った。そして数秒後にクマは小さな唸り声を上げると、やって来た方向へ走って逃げていった。

デイヴィッドさんは「一日の終わりに寛いでいただけなので、これほど間近にクマと目を合わせることになるとは思ってもみませんでした。本当に目玉が飛び出る思いでしたよ。クマはしばらく私を見つめていたので、どんな状況になるのか分かりませんでした。『クマはどこかへ逃げるか、私の方へ近づいてくるのかのどちらかだな』と考え、とにかく良い方向に事態が動くことを願っていました。クマは威嚇しているようには見えず、困惑しているようでした。私はとにかく平常心を保とうとしましたが、本当に怖かったです。目を見てはいけないと分かっていたのですが、クマは私の方をまっすぐ見ていたんですよ。クマが走り去った時はホッとしましたね」と当時を振り返った。

実はデイヴィッドさんの自宅のあるエリアには近くにクマの生息地があり、クマとの遭遇は珍しいことではないそうだ。クマがゴミ箱を漁ったり、鳥の餌台のエサを狙ったりと自宅周辺に現れるのは日常茶飯事だが、「クマが人を襲ったという話は聞いたことがありませんよ。しかし人を襲うことがないと分かっていても、これだけ近距離で遭遇し、いつもと違う状況だとどうなるのか分からないと思いました」とデイヴィッドさんは話している。

今回クマと恐怖の対面をしてしまったデイヴィッドさんだが、「クマにはミステリアスな部分がありますよね。子グマの世話の仕方や接し方などを見ているとよく分かります。フレンドリーでキュートだし、写真映えもする。見ていて楽しいですね」とクマへの思いを明かした。

デイヴィッドさんのFacebookアカウントには、クマの写真や動画が多数公開されているが、今回の動画がシェアされると「これはすごい状況だ」「クマの方も驚いているのがよく分かる」「無事で本当に良かったよ」「どっちも同じくらい驚いているのが面白い」「見ている方は笑えるな」など驚きや笑いの声が寄せられた。

ちなみに2020年には、プールサイドで昼寝中の男性が野生のクマに足を撫でられて目が覚めた瞬間を捉えた映像がネット上でシェアされ、注目を集めていた。



画像は『David Oppenheimer　2023年4月11日付Facebook「Chillaxing at the end of the day, didn’t expect to make eye contact so close.」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）