DeNA・今永、広島・西川に83キロの超スローカーブを投げた理由

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2023年04月22日 09:13  ベースボールキング

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ベースボールキング

広島戦に先発したDeNA・今永昇太 (C)Kyodo News
● 広島 0 − 1 DeNA ○
<1回戦・マツダスタジアム>

 「自分なりのプレッシャーもありましたけれど、ここまでうまくいくとは思わなかったんで。キャッチャーの戸柱さんにうまく引き出してもらったなと感じています」。

 今季初先発したDeNA・今永昇太は21日の広島戦、8回を投げて101球、5被安打、6奪三振、無四球、無失点で今季初勝利を挙げた。

 序盤から広島先発・コルニエルとの投手戦となったが、今永は「(1−0で)こういう時に、これは僕なりの思想ですけども、一番やっちゃいけないのが『1点も絶対にあげちゃいけないんだ』という気持ちで投げることが、僕がこれまで失敗を繰り返してきたことだと思う。『失点をしても粘り強く投げればいいんだ』…パフォーマンスを最大限に発揮するためには、僕はそのマインドの方がいいので。戸柱さんもそういう風に言ってくれて、楽になりました」と、マスクを被った戸柱恭孝に感謝。

 4回には二死走者なしで迎えた西川龍馬へ1ストライクからの2球目、83キロの超スローカーブ(内角低めへボール)を投げた。「天才と思っているので。僕の本気が通用しないときがある。本気で投げては駄目だということで。僕の心を楽にするためにもああいうことをやってみた」と試合後に明かした。最終的には150キロのストレートでこの打席は空振り三振にとった。

 先制点を取ってもらった直後の8回裏には、不運な当たりで先頭の坂倉将吾を中前打で出しながら、「あのスライダーは、ことし投げた中で一番良かった」と代打・松山竜平を131キロのスライダーで空振り三振にとるなど、後続を断った。この回を終えたところで、マウンドを降りた。

 「自分が投げた試合で(チームが)何勝できるかが一番大事。チームに勝ちが最後に付いていればいいかな、という考えをもっている」。チームを勝利に導くために、今季も全力で腕を振っていく。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)

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