リーグ戦初安打が代打決勝弾!明大1年生・内海優太「嬉しい気持ちが一番強かった」

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2023年04月23日 19:43  ベースボールキング

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明大・内海優太内野手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
◯ 明大 5 − 1 慶大 ●
<23日・神宮>

 明大は1−1の6回、代打・内海優太内野手(1年・広陵)のリーグ戦初安打となる勝ち越し2ランが飛び出し、慶大に先勝。1勝1分とした。

 リーグ3連覇を目指す明大に、頼もしいピースが加わった。1点を追う6回、上田希由翔主将(4年・愛産大三河)の右翼線へのタイムリー二塁打で同点に追いつくと、なおも一死三塁。代打でコールされたのは1年生ルーキー・内海だった。「チャンスで自分に出番が回ってきた。先輩たちが背中を押して打席へ送ってくれたので、絶対返してやるという気持ちで打席に入りました」。慶大の2番手・浮橋の2球目、外角高め143キロの直球を強振。芯で捉えながらも「打った瞬間はいかないと思って、レフトフライかな」と確信はなかったが、内海が描いた大きな弧は、長い滞空時間を経て左翼席へ飛び込んだ。

 通算3打席目で生まれた記念すべきリーグ戦初安打は、勝利を決める劇的アーチ。余韻を味わうようにゆっくりとダイヤモンドを一周し、「代打で回ってくるというのは自分でもわかっていたので、常に準備しておいたのが結果に繋がった。嬉しい気持ちが一番強かったです」。2年秋に出場した明治神宮大会・高校の部、2回戦の明秀日立戦では右越え2ランを放っているが、この日は木製バットで逆方向へ放り込み「金属と木では全然違った。ホームランはすごい嬉しかったです」と声を弾ませた。

 高校通算34本塁打を誇り、3年夏には日本代表に選出されると、昨年9月に開催された「WBSC U-18ベースボールワールドカップ」では巨人・浅野翔吾外野手(高松商)、DeNA・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)ら全国屈指の強打者が名を連ねる中、全9試合で4番に座った。その実力を神宮球場でもしっかりと見せつけ、チームの勝利に大きく貢献。田中武宏監督は「(オープン戦から)結果をずっと出し続けているので、点は絶対入るなと思いました。ただホームランになるとは」と驚きを隠せなかった。

 大学入学前から、練習や紅白戦では木製バットに持ち替えて振り込んできた。そのため「いい形で大学に入れた」と木製バットにも全く問題なく対応できている。指揮官が「そのうちスタメンで出るんじゃないですか」と先発で起用する可能性を示唆する中でも、「変わらず結果を残せるようにやっていくだけ。4年生は(今年が)最後なので、自分が勝ちに繋げて結果を残せるように」と背番号33。次はどんな劇打を見せてくれるのか、神宮球場を沸かせた夢の逸材から目が離せない。

取材・文=灰原万由

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  • ぜひ、きょうの慶大3回戦でスタメン起用してもらいたいところ。
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