慶大はドラフト候補・廣瀬隆太のリーグ通算14号ソロで先制も逆転負け 27イニング連続タイムリーなし

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2023年04月24日 06:13  ベースボールキング

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慶大・廣瀬隆太主将[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
● 慶大 1 − 5 明大 ○ (23日・神宮)

 慶大は今秋のドラフト候補・廣瀬隆太主将(4年・慶應)の今季1号ソロで先制するも、逆転負け。1分け1敗でとなった。

 これぞスラッガーという一発だった。0−0の4回一死。明大の先発右腕・蒔田の内角高め143キロ直球を、廣瀬は狙い澄まして豪快に振り抜いた。「自分の中でも良いバッティングができた」。打球は左翼ポール際へ突き刺さり、主将の一発が今季初の先取点をもたらした。

 この試合まで13打数1安打と苦しんでいた中で待望の今季初アーチが飛び出し、「気持ち的には少し楽になった」。自身が持つ現役最多本塁打数の記録を更新するリーグ通算14号をマークするも、チームは逆転負け。打線はこの1点のみで、27イニング連続適時打なしとなった。堀井哲也監督は「いずれにしてももうちょっと点を取らないと。ディフェンス面ではよく頑張っていると思うんですけど。どっしりと点を取れる時に取る、そういうところが課題」と改めて打線の奮起を促した。

 廣瀬自身も、本塁打を打った後の打席では走者を置いた場面で2度凡退。「悔しいですね。他の打席はまだまだ。再現性を上げていきたい。ヒットが出ないと、フォアボールもそうですけど、何とか塁に出ないと試合にならない。技術の面でどうするかという問題。やっぱりチームが勝っていない状況なので、もっと工夫してなんとか後ろに繋いでいく意識も必要かなと思っている」と悔しげな表情を浮かべるしかなかった。次戦以降に生かせれば、この苦い経験にも価値が生まれるはず。この敗戦を良薬に変えて、3回戦に挑む。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

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