準高速列車が牛と衝突、30m飛ばされた牛の直撃を受けた82歳男性が死亡(印)

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2023年04月25日 05:11  Techinsight Japan

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インドで最速の準高速列車「バンデバラト・エクスプレス(Vande Bharat Express)」。今月18日に牛と衝突事故を起こし、その衝撃で飛ばされた牛が線路近くにいた男性を直撃。男性は即死した(画像は『India Today 2023年4月20日付「Rajasthan: Cow
インドのラージャスターン州で今月18日、準高速列車「バンデバラト・エクスプレス(Vande Bharat Express)」が牛と衝突し、衝撃で飛ばされた牛が30メートル離れた場所にいた男性を直撃する事故が発生した。男性は即死だった。インドの英字日刊紙『The New Indian Express』などが伝えている。

印ラージャスターン州アルワルのカリモリ門(Kalimori gate)近くで現地時間18日、インド北部デリー〜アジュメール(ラージャスターン州)間を結ぶ準高速列車「バンデバラト・エクスプレス」が、線路に迷い込んだ牛をはねる事故が発生した。

衝撃で牛の体の一部は30メートルほど宙を舞い、線路近くで立ち小便をしていたシブダヤル・シャルマさん(Shivdayal Sharma、82)に直撃した。バンデバラト・エクスプレスは時速130〜160キロのスピードで走行していたとされ、シブダヤルさんは即死だった。近くにいたもう1人は辛うじて難を逃れた。

シブダヤルさんは鉄道の電気工事士として働き、22年前(一部報道では23年前とも)に退職していた。遺体は通報を受けて駆けつけた警察官が病院の遺体安置室に搬送し、翌朝の検死後に家族に引き渡された。

インドでは、多くの国民が信仰するヒンドゥー教で神聖視される牛と列車の衝突事故は珍しくなく、鉄道省のアシュウィニ・バイシュナブ氏(Ashwini Vaishnav)は「このような衝突は避けられず、鉄道車両はデザインの段階から動物との衝突を考慮に入れてある」と述べている。

一方で「インド西部鉄道(Western Railway)」は今年1月、牛との衝突が最も多いとされるムンバイ(マハラシュトラ州)〜アーメダバード(グジャラート州)間の622キロの区間に、動物侵入防止のための鉄柵を設ける作業を開始したこと、作業は4〜5か月で終了することを発表していた。

ちなみにこのニュースには「こんなことってあるの?」「衝撃的だ」「なんて不運な男性なんだ!」「線路で立ち小便をしていたのも良くないね」「鉄道の建設もいいけど、まずはトイレの設置を急いだら?」「牛もかわいそう」といったコメントが寄せられた。

ちなみに2020年にはスペインで、ホテル7階から転落した男性の巻き添えで、テラスにいた43歳男性が死亡する事故が起きていた。また中国では、高層マンションから落下したシャンプーボトルにより生後6か月の女児が重傷を負っていた。

画像は『India Today 2023年4月20日付「Rajasthan: Cow, hit by Vande Bharat train, falls on man peeing on tracks, killing him」(File photo)』『Indiatimes.com 2023年4月21日付「Rajasthan: Cow Hit By Vande Bharat Train Lands On Man Peeing On Track, Kills Him」(BCCL/Representational Image)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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