明大2年生・小島大河がリーグ戦初本塁打となる決勝3ラン「チームが勝てたことが一番嬉しい」

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2023年04月25日 20:24  ベースボールキング

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明大・小島大河捕手(左)、蒔田稔投手(右)[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
◯ 明大 5 − 2 慶大 ●
<25日・神宮>

 明大は同点で迎えた延長10回、小島大河捕手(2年・東海大相模)のリーグ戦初本塁打となる勝ち越し3ランが飛び出し、慶大に逆転勝ち。2勝1敗1分けで、勝ち点2とした。

 小島は打球の行方を見つめながら、祈るように走り出した。2−2の延長10回二死一・二塁、慶大の3番手・谷村の初球、114キロカーブを一発で仕留めた。「打った瞬間、外野は越えるかなと思った」。打球は高々と舞い上がり、長い滞空時間を経て右翼スタンドへ着弾。高校通算28本塁打を誇る背番号2は「何とか1点は入るぐらいかなと思っていたんですけど、越えてくれたのでよかった。チームが勝てたことが一番嬉しい」とメモリアルアーチを笑顔で振り返った。

 今季から正捕手として存在感を示しているが、本格的に捕手を始めたのは二塁から捕手にコンバートした高2の冬。扇の要としての経験は3年目とまだ浅いが、田中武宏監督は「(昨年までの正捕手)蓑尾以上に打つ方で成績を残せるだろうと。非常に気配り目配りが、成長は1年間でここまできた」と打撃面だけでなく、捕手としての素質も評価している。

 慶大に逆転勝利を収め、明大は勝ち点2。「リーグ優勝、日本一を目指しているチームなので、勝ち点1を取ったにすぎない。また次、切り替えて法政戦に臨みたい」と背番号2。東海大相模高では3年春にセンバツ出場を果たし、決勝・明豊戦で日本一を決めるサヨナラ打を放った男は、大学でも正捕手として頂点を目指す。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

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