明大・木本圭一が代打逆転2ラン!リーグ戦初本塁打は試合を決める決勝弾「とにかく嬉しい気持ち」

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2023年04月29日 18:32  ベースボールキング

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明大・浅利太門投手(左)、木本圭一内野手(右)[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
◯ 明大 5 − 4 法大 ●
<29日・神宮>

 明大は1点を追う8回、代打・木本圭一内野手(2年・桐蔭学園)のリーグ戦初本塁打となる逆転2ランが飛び出し、法大に先勝した。4番手で登板した浅利太門投手(3年・興國)がリーグ戦初勝利を挙げた。

 祈るような気持ちで、木本は打球の行方を見つめた。1点を追う8回二死二塁、真ん中高めに甘く入った146キロを見逃さなかった。高々と舞い上がった打球は風にも乗って、左中間スタンドへと吸い込まれた。「打った時は入るとは思わなかったんですけど、風に乗ってくれて入ってくれました。とにかく嬉しい気持ちはあったんですけど、普段から先輩方にも支えられて良い練習ができているので、感謝しながら一周まわりました」。前日28日には20歳の誕生日を迎え、ハタチ初打席でリーグ戦初本塁打となる値千金の決勝2ラン。右手で何度もガッツポーズを繰り出しながらダイヤモンドを一周し、喜びを爆発させた。

 最高の準備が、最高の結果を呼んだ。先発した蒔田稔投手(4年・九州学院)が4回1/3を投げて5安打3失点で降板。5回から継投に入ったため、「2イニング前くらいから打順を計算して、ピッチャーのところで代打があるかなと準備をしていた」。その読み通り、8回二死二塁の好機で4番手・浅利に代わって打席へ。試合を決める一発を放ち、「自分なりに良い準備ができていた。うまくバットを出すことができました」と満面の笑みで振り返った。

 田中武宏監督も「2年生ですけど、手がかからない。やることしっかりやるし、安心して出せました。与えられたところでキチっとやってくれる子、打つだけじゃなくて走るのも守るのも、堀内あたりと遜色ない」とポテンシャルを高く評価した。上級生に負けじと下級生が連日存在感を示しているイノシシ軍団に、死角は見当たらない。この勢いのまま、リーグ3連覇へと突き進む。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

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