“陸の王者”の正捕手、慶大・宮崎恭輔が好リードで谷村然のリーグ戦初勝利&初完封をアシスト

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2023年05月02日 06:12  ベースボールキング

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慶大・谷村然投手(左)、宮崎恭輔捕手(右)[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○ 慶大 3 − 0 東大 ●
<1日・神宮>

 慶大は先発した谷村然投手(4年・桐光学園)が3安打完封でリーグ戦初白星を挙げ、チームに今季初の勝ち点をもたらした。

 好リードで谷村のリーグ戦初勝利、初完封をアシストした宮崎恭輔捕手(4年・國學院久我山)は立ち上がりからキレのある直球とカーブを有効に使う配球で、東大打線を無失点に封じた。女房役は「徐々に球威が上がっていって、中盤から後半にかけて本来のピッチングができていた」と右腕を立てた。

 陸の王者が誇る正捕手は今季主に打線の中軸を担うも、2カードを終えて22打数3安打とパンチ力のある打撃は鳴りを潜めていた。本来の打棒を発揮すべく、明大戦を終えた後にフォームを少し改良。スイングの最中に頭の位置がぶれないように意識することを徹底し、頭の位置は残して、左足の踏み込み方にも微調整を加えた。また現役最多のリーグ通算16本塁打をマークしている廣瀬隆太主将(4年・慶應)にアドバイスをもらい、自身のフォームを撮影しながらバッティング練習に励むなど、最善の準備を重ねてきた。

 すると宮崎のバットはすぐに快音を響かせた。東大との1回戦では先制タイムリーを放つなど、3安打猛打賞の躍動ぶり。この日は好リードに加え、マルチ安打の活躍を見せた。

 3カードを終えて勝ち点1。優勝争いからは遠ざかっているが、可能性が消滅したわけではない。「まだ優勝が消えたわけではない。残り2カードをしっかり取り切って、次の試合に向けて頑張っていきたい」と背番号20。「打てる捕手」の礎を築き、攻守でチームを牽引する。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

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