早大が開幕5連勝 4番・印出太一が値千金の勝ち越しソロ「浮いたボールを1球で仕留められた」

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2023年05月06日 19:22  ベースボールキング

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早大・印出太一捕手(左)、加藤孝太郎投手(右)[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○ 早大 3 − 1 法大 ●
(6日・神宮)

 早大は4番・印出太一捕手(3年・中京大中京)の勝ち越しソロが飛び出すなど、3点を奪って法大に先勝。接戦を制し、開幕5連勝を飾った。

 4番打者が、ここ一番で快音を響かせた。1−1の6回一死で迎えた第3打席。法大の先発・篠木健太郎投手(3年・木更津総合)の高め139キロカットボールに食らいついた。高々と舞い上がった打球は左飛かと思われたが、追い風に乗って飛距離を伸ばし、左翼フェンスをギリギリ越えた。値千金の一発に「ストレートで結構押してきていた。力で来るならこっちはその力を利用してという気持ちで打席に入っていた。手応えは全然なかったですけど、いい感じに回転がかかったので良かった」とうなずいた。

 粘りのバッティングが功を奏した。右腕には1ボール2ストライクと3球で追い込まれたが、2球見極めてフルカウントに。そこからファウルで3球粘り、9球目の抜け球を見逃さなかった。「力で押してきていて、いいボールをファウルで逃げて、打ちやすいボールを待っていた。ファウルで粘りながら浮いたボールを1球で仕留められたのは良かった」。小宮山悟監督も「ファウルであれだけ粘ったことは、ホームランよりも価値がある」と150キロ超えの剛球に必死に食らいついた姿勢を高く評価した。

 チームは未だ負けなしの開幕5連勝。扇の要として、新4番打者として、攻守でチームを引っ張る男は「しっかりと2連勝で法政のカードを取りたい」と気を引き締めた。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)

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