奇跡のタイミングから生まれたオービスの写真 ラッキーな運転手が罰金を逃れる(独)

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2023年05月10日 14:51  Techinsight Japan

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スピード違反車両を撮影するために設置されたオービスが、1台の車の写真を捉えた。運転席に座るドライバーの顔を確認しようとした警察官は、目を疑う光景を目の当たりにした(画像は『The Dodo 2023年4月30日付「Traffic Cam Catches Speeding Car With Someone Unexpected Behind The Wheel」(BONN POLICE)』のスクリーンショット)
速度違反車両を検知すると自動的に写真撮影を行うオービスは、日本以外の国でも使用されている。このほどドイツの警察が、オービスによって撮影された写真を確認していたところ、運転席に意外な姿を発見して話題を呼んでいる。動物情報メディア『The Dodo』などがその正体を伝えた。

話題の写真は、独ノルトライン=ヴェストファーレン州ラインバッハ市を通る道路に設置されていたオービスが捉えたもので、同州ボン市の警察が、画像からスピード違反をした人物の顔を調査している時に発見された。

オービスは車の斜め前方から撮影され、運転席に座る人物の顔がはっきりと分かるようになっている。しかし問題の写真には、犬の顔が写っていたのだ。まるで犬が運転しているかのような写真に、作業をしていた警察官は思わず目を見開いたという。

法定速度を超えて時速60キロで走行していたこの車は、助手席に乗っていたとみられる犬が、オービスがシャッターを切る瞬間に運転していた飼い主の方へ飛び出した結果、運転手の顔を隠してしまい、犬が運転しているかのような写真が撮れてしまった。車はルノー・トゥインゴと思わしき小型車であり、狭い車内で起きたハプニングだったようだ。拡大写真を見ると、犬の後ろにはシートベルトを締めた男性が座っていることが確認できる。

このドライバーは超加速度11キロの速度違反で、通常であれば50ユーロ(約7510円)の罰金が科されるが、警察が違反者を特定できないため罰金を科すことができないという。同署広報担当のジーモン・ロット氏(Simon Rott)は「このドライバーは、本当にラッキーだと思いますよ」と独ニュースメディア『Frankfurter Rundschau』にコメントした。またドイツでは、犬は貨物として認識されるため、大型犬はシートベルトをしっかり締め、小型犬の場合にはケージなどに入れて車にのせるように注意喚起している。

絶妙なタイミングで撮影されたこの写真はネット上で話題を呼んでおり、「大型犬を小さい車にのせるとこうなるよね」「なんてラッキーなドライバーなんだ」「面白すぎるよ!」「飼い主の顔を隠して罰金を逃れるなんて、とても良い子だ」「最高の愛犬だね」など笑いの声が多数寄せられた。

なお昨年3月にもドイツで同様のケースが発生しており、届いた交通違反通知に掲載されていたオービスの写真に愛犬の姿が写っていたという男性が注目を集めていた。この男性は何らかの方法で車両を特定されてしまったようで、しっかりと罰金を支払ったそうだ。

画像は『The Dodo 2023年4月30日付「Traffic Cam Catches Speeding Car With Someone Unexpected Behind The Wheel」(BONN POLICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

このニュースに関するつぶやき

  • 独逸って高速道路は制限速度はないのに、一般道路じゃあ+11でオービスに映るのかよ・・
    • イイネ!3
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