一つ目で鼻がない奇妙な色のヤギ誕生「顎髭と歯がまるで人間のよう」(インドネシア)

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2023年05月12日 05:11  Techinsight Japan

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インドネシアのロンボク島で今月7日、顔の中央に大きな目が一つしかない「単眼症(サイクロピア)」のヤギが誕生し、人々を驚愕させた。誕生した2匹のうち1匹は正常だった(画像は『Antara News NTB 2023年5月9日付「Viral anak kambing bermata satu lahir di Lombok Tengah」』のスクリーンショット)
インドネシアのロンボク島で今月7日、顔の中央に大きな目が一つしかない「単眼症(サイクロピア)」のヤギが誕生した。母ヤギが産んだ2匹のうち1匹は正常だったが、もう1匹は一つ目で人間のような歯があり、顎髭を生やしていたという。インドネシアのニュースメディア『detikcom』などが伝えた。

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インドネシア西ヌサトゥンガラ州、中央ロンボクリージェンシーのパンダンインダ村(Pandan Indah)にてヤギのブリーダーをしているスプラプトさん(Suprapto、30)の農場で、8日午後8時頃に単眼症のヤギが誕生した。

スプラプトさんの隣人であるマスダール・ファリドさん(Masdar Farid)によると、ヤギの体には被毛がなく、奇妙な色をしており、珍しい奇形の子ヤギの噂が瞬く間に村中に広がったという。

マスダールさんはその日のことをこう振り返る。

「ヤギを見るためにその晩、たくさんの村人がやってきたよ。隣の村から来た人もいて、誰もが驚き、ショックを受けていたね。」

「ところがそのヤギは誕生から20分後には死んでしまった。そしてスプラプトさんはヤギが息をしていないことが分かるとすぐに、地面を浅く掘り埋葬してしまったんだ。」


またヤギの噂を聞きつけて駆けつけた村の集落長トーリ・トーリさん(Tohri Tohir)は「一つ目で、しかも被毛がないヤギを見たのは初めてのことだった」と語り、こう続けた。

「ヤギが生まれた時、村は停電中だった。でも息を引き取った途端に明かりが戻ってね。このヤギが我々の地域コミュニティーに恩恵をもたらし、ポジティブなインパクトを与えてくれることを期待しているよ。」


なお単眼症は先天奇形の一つで、母親が妊娠初期の時、大脳などを含む前脳が左右に分離されないことで発生するという。鼻が無形成であったり、口唇裂および口蓋裂の症状が現れることもあり、ほとんどが死産か誕生直後に死んでしまうようだ。

スプラプトさんはヤギの死因について「鼻がなく、呼吸が上手くできなかったためだろう」と話しており、専門家も先天性奇形によるものと推測した。こういった奇形が生じるのは遺伝的要因と環境要因が挙げられ、単眼症の英名サイクロピア(cyclopia)はギリシャ神話に登場する一つ目の巨人“サイクロプス”に由来するという。



ちなみに昨年11月にはインドの農家で、人間の顔のようなヤギが誕生し「人面ヤギだ」「まるでサンタクロースのよう」と注目を集めていた

画像は『Antara News NTB 2023年5月9日付「Viral anak kambing bermata satu lahir di Lombok Tengah」』『detikcom 2023年5月9日付「Lahir Anak Kambing Bermata Satu Hebohkan Warga di Lombok Tengah」(IST FOR RADAR LOMBOK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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