DeNA連敗ストップならず 2戦連続炎上のバウアーは「非常に」7度繰り返し「不運だった」

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2023年05月16日 23:12  ベースボールキング

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DeNAのトレバー・バウアー [写真=萩原孝弘]
◆ 「2ストライクからの安打が7本も…」

 DeNAは本拠地で広島に5−7で敗戦。自らの黒星からはじまった連敗を止めるべく、トレバー・バウアーが中6日で先発マウンドに登ったが、好調・広島打線につかまり2敗目を喫した。

 ホームのファンからの大きな声援を背に受け、横浜スタジアムのマウンドへ上がった背番号96。初回、先頭の菊池涼介を空振り三振に斬って取った際に受けた喝采が、結果的にはこの日の最初で最後となってしまった。

 2番の野間峻祥から6番の坂倉将吾まで、二塁打3本と本塁打を含む5連打を浴びてあっという間の4失点。2回も先頭の二塁打から犠打、野選の間に失点を喫し、さらに四球を挟み連打で2点を奪われるなど、計7失点と散々な内容。次の回に代打を送られ、来日以来最短で降板となった。


 この日は2回を69球、8安打1四球で奪三振はひとつだけ。前回登板に続く7失点と試合を作ることができなかった。

 試合後、バウアーは「投げたボールをことごとくコンタクトされてしまった」と第一声。状態については「感触で言ったら今年一番だったと思いますし、コントロールも良かったと思う」としながらも、広島とは2度目の対戦で「さらに順応してきた」と振り返った。

 敗因には「真っ直ぐ、カット、カーブ、スライダーと打たれていますし、フェアになったボールがことごとくヒットになっている」と分析。続けて「2ストライクからのヒットが7本。2ストライクからの打率はふつう1割8分とか低い数字ですが、7割近い打率になっているので、それが続くと良い結果になるのは難しいかなと思います」とし、「ツーベース2本、ホームランとシングルはボール球を打たれていますし、そういった意味でも不運な部分もあったのかな」と語った。


◆ 指揮官は「ボールが高かった」

 相手の右左に関係なく「被打率自体が高い」という結果を受け入れながら、「左方向でも右方向でも打球が抜ける。高い低い、インコース、アウトコース、いろいろな球種であってもフェアになった打球はヒットになってしまっている。2ストライクにも関わらず。非常に不運だと思います」とし、“非常に”を7回も繰り返して運に見放されていたことを強調する。

 “球種が読まれているか”という質問に対しても、「わかっていても7割は打てないと思います」との見解を貫き、2回続けての炎上にも「映像を見て振り返ってみようとは思いますが、7割も打たれている状況は長くは続かないと思います」とコメント。

 やるべきことは「2ストライクからボール球、ゾーン内、バウンドするような球で勝負をする。いろいろな球種を投げていてもヒットになっている状況なので、今すぐ何かを変えることは難しいかなと思います」とし、スタイルの見直しには否定的だった。


 一方で、三浦大輔監督は「ボールが高かった。それに尽きる」と明言する。

 本人は不運と振り返ったが、「もちろん打ち取った当たりがという部分もありますけど……」としつつ、「これで2回続けていますから、それにしてもしっかり捉えられすぎているかな。それでも7点は重たかった」と首をひねった。

 今後に向けては「対策も含めて、いろいろ考えていかないといけない。コーチやアナリストも含め、いろいろな角度からアプローチして、良くなるように考えていきたいと思います」と述べている。

 2回連続で起こってしまったまさかの炎上劇。自らの分析通り、ただの不運が続いただけなのか。メジャー屈指の頭脳派が次回、どのような姿を見せるのかに注目だ。


取材・文=萩原孝弘




【動画】バウアーが2勝目をめざして先発も…/5月16日:DeNA−広島のハイライト

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  • 【“球種が読まれているか”】投球動作の開始直後、グローブと右手が〜 A)ベルトより高い→高めの直球 B)ベルトの位置→低めか変化球。 (ど素人の私解析。)
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