ヘンリー王子夫妻、パパラッチに追跡されて大惨事寸前に 夫妻を乗せたタクシー運転手が当時の様子を語る

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2023年05月19日 09:31  Techinsight Japan

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米ニューヨークでのイベント出席後、パパラッチから執拗に追跡されたヘンリー王子とメーガン妃。夫妻と妃の母ドリアさんを乗せた車両は、大惨事に近いカーチェイスになったという
ヘンリー王子とメーガン妃が、米ニューヨークでのイベント出席後にパパラッチによる執拗な追跡を受けたことが明らかになった。夫妻の広報担当者は声明を発表し、「パパラッチの一団に2時間以上追跡され、大惨事に近いカーチェイスに巻き込まれた」と伝えた。夫妻が乗っていたタクシー運転手は米ニュース通信社のインタビューに応じ、ヘンリー王子と交わした会話の内容や当時の状況について詳しく語っている。

ヘンリー王子とメーガン妃は現地時間16日、米ニューヨークのマンハッタンにある「ジーグフェルド・ボールルーム」で開催された「ミズ・ファウンデーション・ウィメン・オブ・ヴィジョン・アワード(Ms.Foundation Women of Vision Awards)」に出席した。

式典にはメーガン妃の母ドリア・ラグランドさんも同行し、レッドカーペットでは3人が並んで写真撮影を行った。ステージでは「ウィメン・オブ・ヴィジョン・アワード」を受賞したメーガン妃が感動的なスピーチを行った。

しかしイベントが終了した後、ヘンリー王子夫妻とドリアさんを乗せた車両が執拗にパパラッチに追跡されていたのだ。

夫妻の広報担当者が17日に発表した声明によると、パパラッチの一団は2時間以上にわたりヘンリー王子夫妻の車両を追跡し、大惨事に近いカーチェイスに巻き込まれたという。道路を走る他のドライバーや歩行者、そして2人のニューヨーク市警察の警察官も巻き込まれ、何度も衝突しかけたと伝えている。

文書では「公人である以上、世間の関心は高まるものです。しかし、それによって誰かの安全が犠牲にされるようなことはあってはなりません」と述べ、「このような手法で入手された画像が出回ることは、関係者全員にとって危険であり、非常に侵入的な行為を助長することになります」と加えている。

警察によると、今回のパパラッチによる追跡で衝突事故や負傷者、逮捕者などの報告はなかったという。

米ニュース通信社『AP通信』が報じたところによると、授賞式会場を出たヘンリー王子夫妻とドリアさんを乗せた車両はパパラッチに追跡されたため、約14ブロック離れた警察署に向かったそうだ。彼らはそこで数分間、事態の収束を待ち、安全を確認した後にイエローキャブ(ニューヨークの黄色いタクシー)で警察署を出た。しかし10分後に再び尾行に気付いたため警察署に戻り、警察車両で帰途についたという。

夫妻のセキュリティチームのクリス・サンチェス氏は米メディア『CNN』のインタビューに応じ、当時の様子について次のように明かした。

「このような状況を見たことも、経験したこともありません。我々が対処したのは、非常に混沌とした状態でした。車、スクーター、自転車など十数台が走っていたのです。」

そして「人々は何度も危険にさらされました。致命的な事故になっていたかもしれません。彼ら(パパラッチ)は縁石を飛び越え、赤信号を無視していた。そして(夫妻を乗せた)リムジンを塞ぐと、我々が降りるまで写真を撮り始めたのです」と加えた。

ニューヨーク市警察からヘンリー王子夫妻とドリアさんを乗せたタクシーの運転手ソッカチャラ・シンさん(Sukhcharn Singh)は、『AP通信』の取材に応じ、当時の詳細を語った。

ソッカチャラさんのタクシーがニューヨーク市警察の近くにいたところ、セキュリティガードが手を挙げ、ヘンリー王子夫妻とドリアさんを乗せるように指示されたそうだ。

その時の様子について、「彼らは深刻な表情でした。目的地を告げようとした時にゴミ収集車が現れ、行く手を阻んだのです。すると突然パパラッチが出てきて、写真を撮り始めました」と述べ、こう続けた。

「彼らは多くを語りませんでした。名前を聞かれただけで、その後にはヘンリー王子が『ありがとう。良い日を過ごしてくれ』と言ってくれました。彼らは17ドル(約2300円)の運賃を支払い、気前の良いチップもくれました。結構な額でしたよ。50ドル(約7000円)ももらったんです。周囲を回っただけなのに、十分過ぎるほどです。」

そのように証言したソッカチャラさんは、パパラッチによる追跡が「大惨事に近い」と表現されたことについて、「すべて大袈裟なものだと思います。あまり深読みしない方が良いですよ」と言うと、「ニューヨークは最も安全な場所です」と述べていた。

現地時間17日午前、ニューヨーク市のエリック・アダムス市長は、今回の件とは無関係の記者会見で、ヘンリー王子夫妻が巻き込まれたパパラッチによる追跡について言及した。

「パパラッチ達が正しい写真を撮りたい、正しい記事を書きたいという意図は理解できますが、公共の安全は常に最前線でなければならない。我々の警察官2人が負傷していたかもしれないのです。」
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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