海外ではペット同伴での出勤を推奨している企業も多いが、日本ではまだまだ少ない。そんな中、ペット同伴可能なシェアオフィス「EAT PLAY WORKS」では、『犬と過ごせる環境が、そこで働く人(飼い主以外も)にどのような影響を与えるのか』検証が行われた。
検証は、「EAT PLAY WORKS」運営会社のSALT FACTORY、法人向けメンタルヘルスケア事業「Mental-Fit」を運営するSEN、働きながらペットと暮らしやすい環境を作る福利厚生プラン提供やコンサルティング事業を展開するPETSPOTの3社合同で行われたもの。実際に筆者も体験させてもらったので、レポートしよう。
○■「EAT PLAY WORKS」とは?
「EAT PLAY WORKS」は、「食べて」「遊んで」「仕事して」をコンセプトにデザインされた複合施設。1-2Fはレストランフロア、3-4Fはメンバーとそのゲストのみが利用できるメンバーズラウンジ、5-6Fは1名から賃貸可能な完全個室のオフィスフロアとなっている。
検証は、EAT PLAY WORKS 会員メンバー20名を対象に同様の流れで実施された。その結果、犬と触れ合った後、犬のいる環境で仕事をした後の自律神経のバランスが、交感神経寄りに移行する傾向が見られたという。仕事を始める前やランチ後の眠気などにより、副交感神経が有利に働いているときに、犬と触れ合うことで、交感神経の働きが高まり、脳が活性化、生産性の向上に繋がることが明らかに。
この調査結果をふまえ、「EAT PLAY WORKS」では、館内共有スペースにドッグフックの設置やPETSPOT社監修による「ペットマナーブック」の配布、ゲスト入館時の「ペットマナーチェックシート」導入といった3つのドッグフレンドリーな取り組みを実施。この取り組みは、PETSPOT社代表で、さまざまな企業内で「ペットと暮らしながら働きやすい環境作り」をサポートする、日本初の最高動物福祉責任者(CAO) 羽鳥友里恵氏によるドッグフレンドリー施策の監修のもと行われている。