共食いしたオオアナコンダ、飲み込んだ個体を吐き出す!(ブラジル)<動画あり>

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2023年05月25日 05:11  Techinsight Japan

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ブラジル中部ゴイアス州で今年2月、船釣りをしていたマルセロ・パレイラさんが水辺に大きなオオアナコンダがいるのを発見。思わずカメラを構えた(画像は『iBahia 2023年5月22日付「VÍDEO: 'Anaconda' gigante regurgita sucuri no interior de Goiás」』のスクリーンショット)
共食いをしたオオアナコンダが、せっかく飲み込んだ個体を吐き出す瞬間の映像がブラジルから届いた。思わずカメラを構えたという男性が「きっと動画がなかったら、誰も信じてくれないだろうね」と目を丸くするほど珍しい映像とともに、ブラジルのニュースメディア『iBahia』などが伝えた。

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牧場主として生計を立てているマルセロ・パレイラさん(Marcelo Parreira)は今年2月、ブラジル中部ゴイアス州イタルマ(Itarumã)近くの川で船釣り中、水辺に全長5メートルほどのオオアナコンダ(green anaconda)がいることに気付いた。

同じ川で釣りをするようになって8年になるというマルセロさんは「ちょうどその日の釣りを終え、ボートを走らせていた時だった。すぐ近くに巨大なアナコンダがいるのが見えてね。それはとても美しく、健康そうに見えたんだ」と当時のことを振り返り、このように続けた。

「動画を見れば分かるけど、そのアナコンダは食事を終えたばかりのようで、川岸をゆっくりと移動していた。そして突然、口を開いたんだ!」

当時の映像では、オオアナコンダの口の中に別のアナコンダの頭が見て取れ、マルセロさんは「最初は何が起きているのか理解できなかった。でもよく見ると、オオアナコンダはいったん食べたヘビを吐き出していた。それも決して小さくはない個体をだ」と目を丸くする。


オオアナコンダの腹部は大きく膨らんでおり、口を開けたまま身をよじると、ひとまわり小さなアナコンダが少しずつ姿を現し始める。そうして吐き出された個体は少なくとも全長2メートル以上はあると思われ、オオアナコンダから解放されると、そのまま逃げるように水中に姿を消した。

一方のオオアナコンダは、しばらくその場にじっとしていたものの、ゆっくりと入水して泳ぎ去った。

マルセロさんは当時の動画を先月初めにYouTubeに投稿しており、「もしあの場面を撮影していなかったら、きっと『ほら話だろう』と言って、誰も信じてくれなかっただろうね」と述べ、貴重な動画を撮影できたことを喜んでいるようであった。


なおこの動画には、「なんてセンセーショナル!」「こんな場面に遭遇するなんてラッキーだね」「自然はすごい」「なぜ吐き出したのか?」「人間が近くにいて危険を感じたからかもしれないね」「ストレスを感じたのでは?」といった様々な声が寄せられた。

またこの動画に特に興味を示したのがサンパウロにある「ブタンタン研究所(Butantan Institute)」の研究者たちで、次のような仮説を立て、アナコンダの行動を理解するための研究をしているという。

「あのアナコンダが共食いをしたのは、繁殖期に餌が少なくなるためなのではないか?」
「小さな個体はオスで、オオアナコンダに襲われた時はメスに求愛中だったのでは? 繁殖期には、アナコンダのオス数匹がメス1匹に群がって競争し合う。でもこのオスは1匹だけで、簡単にオオアナコンダの餌食になってしまった可能性がある。いずれにしても、あのアナコンダが生き延びることができたのは非常に幸運だった。」

ちなみに2017年には南アフリカで、約4メートルのヘビが、腹の中のシカをゆっくりと吐き出す様子を捉えた動画が話題となった



画像は『iBahia 2023年5月22日付「VÍDEO: ‘Anaconda’ gigante regurgita sucuri no interior de Goiás」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

このニュースに関するつぶやき

  • この2匹のアナコンダのそれぞれの心境を知りたいですね。こんな時にアーニャ・フォージャーか風大左衛門がいてくれたら良いのに…。
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