神戸退団のMFイニエスタ、5年間に思いを馳せる「ここに来たことは最高の決断のひとつ」

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2023年05月25日 13:34  サッカーキング

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イニエスタがクラブへの思いを語る [写真]=Getty Images
 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、今夏限りでのクラブ退団を発表した。

 1984年生まれのイニエスタは現在39歳。バルセロナの『ラ・マシア』育ちの同選手は2002−03シーズンにトップチームデビューを果たして以降、ラ・リーガ通算9度、チャンピオンズリーグ通算4度の制覇などに貢献した。スペイン代表としてもEURO2008、2010年の南アフリカW杯、EURO2012の主要国際大会“3連覇”の立役者に。そんな“スーパースター”は2018夏にヴィッセル神戸へと加入すると、ここまで公式戦通算132試合に出場。2019シーズンにはクラブに史上初の天皇杯優勝をもたらし、また、2度のJリーグベストイレブンにも選出されている。

 一方で、今季はここまで公式戦5試合の出場にとどまっていたイニエスタ。そして25日、同選手は今年7月の『明治安田生命J1リーグ第19節 ヴィッセル神戸vsコンサドーレ札幌』を最後に、クラブを退団することを発表した。イニエスタはクラブ退団発表会見で、ヴィッセル神戸での5年間や、退団を決断した背景などを語っている。

「5年前、自分の人生における重大な決断をしました。それは、バルセロナを退団して家族とともに、我が家から遠く離れた地で、新たな冒険を始めるということです。ずっとホームであったクラブに別れを告げ、地元を離れ、国外での初めての生活が始まりました。今、これまでの経験を振り返ってみると、あの決断に対して大きな喜びと誇りを持つことができます。日本に、そして神戸に来たことは最高の決断のひとつであり、これからもそうあり続けるでしょう」

「この5年間は、良いことも苦しいこともありました。私が、神戸に来たときに目標として掲げていたタイトル獲得や2度のACL出場など、さまざまな歴史を刻むことができました。その反面、物事が上手くいかない、昨シーズンのような非常に苦しい時期も過ごしました。ただ、そのような経験もまた、チームや仲間をより強くしてくれたものと思います」

「ずっと、ここで引退する姿を想像してきました。しかし、ときに物事は希望や願望通りにいかないものです。まだまだプレーを続け、ピッチで戦いたいという思いがあります。この数ヶ月間も、激しいトレーニングを重ね、試合に出て、チームに貢献するための準備はできているという感覚がありました。ただ、それぞれの歩む道が分かれ始めました。監督の優先順位が違うという現実を、リスペクトを持って受け入れました。最終的には、突きつけられた現実と、自分の競技面に対する情熱を掛け合わせた結果、ここを去るという決断がベストだと決めました」

 最後に、イニエスタは「これは永遠の別れではありません。自分とクラブの関係はこれからも続いていきますし、今後は違った形で、違った角度でサポートしていければと思います」とヴィッセル神戸の選手としては終止符を打つものの、今後もクラブとの関係は続いていくことを明言している。

このニュースに関するつぶやき

  • えーーー抜けちゃうんだ…。サッカー知らないけど神戸のしかも僕の好きな街に住んでると聞いて勝手に親近感持ってたよ…神戸来たことを最高の決断と言ってもらえて嬉しい泣
    • イイネ!2
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