「なぜこんな」不安な一夜=発生12時間で身柄確保―現場周辺、物々しく・長野猟銃立てこもり

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2023年05月26日 11:31  時事通信社

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時事通信社

長野県中野市江部で発生した発砲立てこもり事件で、付近に開設された避難所から帰宅する住民ら=26日午前、中野市
 長野県中野市で発生し、4人が死亡した猟銃立てこもり事件で、発生から一夜を経た26日朝、青木政憲容疑者(31)が逮捕された。銃声が響く中、眠れない夜を過ごした住民からは安堵(あんど)の一方、「ぞっとする」「なぜこんなことが」などの声が聞かれた。

 容疑者が立てこもった現場周辺は大勢の警察官に取り囲まれ、物々しい雰囲気に包まれていた。上空を複数のヘリコプターが飛び交い、パトカーや警察車両が赤色灯を点滅させながら巡回。容疑者が確保された午前4時半前後は周囲がうっすらと明るくなり始めた時間帯で、民家付近では多くの警察官や捜査車両が行き来していた。

 県警は事件発生後、現場から半径300メートルを避難区域に指定していたが、身柄確保後の26日午前6時半ごろに解除された。付近の中学校に開設された避難所では、訪れた住民らが不安な夜を過ごし、身柄確保後は神妙な面持ちで帰路に就いた。

 深夜に避難してきたという中野市江部の男性会社員(63)は「警察に促され、避難しないといけない雰囲気だと感じた」と話す。容疑者の家族について「しっかりしていると思っていたのでびっくりした」と話した。

 現場の向かいに住む60代男性は「ほっとした。大変な一日だった」と振り返る。事件直後にパトカーの音を聞き、自宅を出た際に容疑者とみられる男を目撃したといい、「撃たれても仕方がない至近距離にいた。なぜこんなことを起こしてしまったのか」と疲れ切った表情で話した。

 別の男性会社員(49)は午前3時すぎに避難所を訪れたという。「ゆうべは全く眠れなかった。中学生の娘がいるので、通学の時間と重なっていたらと思うとぞっとする」と不安そうに話した。 

立てこもり現場周辺を歩く警察官=26日午前4時56分、長野県中野市江部
立てこもり現場周辺を歩く警察官=26日午前4時56分、長野県中野市江部

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