“早稲田に強い男”慶大・宮崎恭輔が早慶戦で2安打5打点の躍動 高校時代は早実戦でサヨナラ満塁弾

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2023年05月29日 05:44  ベースボールキング

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慶大・宮崎恭輔捕手[写真=灰原万由]
【東京六大学野球・春季リーグ戦】
○ 慶大 15 − 1 早大 ●
(28日・神宮)

 慶大は18安打15得点の猛攻で早大を下し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。5番・宮崎恭輔捕手(4年・國學院久我山)は2安打5打点の活躍で、チームをけん引した。

 前日の悔しさをバットに乗せた。4点リードの2回一死満塁から左前へ2点適時打を放つと、5回にも一死満塁で2点タイムリーを放ち、11点目を叩き出した。前日の早大1回戦ではマルチ安打を記録も、好機の場面では2度凡退。この日は2本のタイムリーと押し出し四球で5打点を稼ぎ、「昨日チャンスでランナーを返せていなかったので、こういう結果が出て嬉しいです」と胸を張った。

 攻守で要となる宮崎は、“早稲田”相手に無類の強さを誇る。國學院久我山高3年夏、西東京大会の準々決勝・早実戦では同点で迎えた9回二死満塁の場面でサヨナラ満塁弾。早実を撃破し、チームをベスト4進出に導いた。昨秋の早大2回戦では5打数3安打2打点の活躍。今春も早慶戦2試合で9打数4安打5打点と、その勝負強さは今なお健在だ。

 早慶戦史上最大の得点差で大勝し、早大に雪辱。勝てばリーグ3位が決まる3回戦へ「大差の試合の後はピッチャーもバッターも難しいと思うので、より一層しっかりと準備をして備えたい」と背番号20。陸の王者が誇る扇の要は、次の出番でも必ずやってくれるはずだ。

取材・文=灰原万由(はいばら・まゆ)
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