みなさんは自分たちと義実家の生活水準が合わない場合、もしくは他人の義両親と自分の義両親との金銭感覚が違う場合、「縁を切りたい」と思いますか? 今回の相談者さんは、義両親が孫にお金を使ってくれないことに不満があるようです。
『貧乏義実家と縁を切りたいです。孫たちへのお祝いはもらったことがありません。出産、入園、卒業、入学、誕生日、クリスマス、全てスルー。唯一お年玉だけはくれますが……中学生に2,000円。子どもが小さい頃は1年に1回激安チェーン店の服を数着買ってくれていたけれど、本音を言うともう少し別の服が良かったです。孫を遊びに連れていっても、外出も外食も連れていってくれないから退屈で子どもたちも行きたくないと言うし、もう縁を切る感じでいいのかなと思っています。悪い人たちじゃないけれど、まわりを見ていたらみんな祖父母にお祝いもらっているからむなしくなる』義両親から今までもらったお祝いは数えるほど。お年玉は期待していた額には到底かなわない。まわりと比べて孫に全くお金をかけてくれないことから、縁を切りたいとまで考えているそうです。
「縁を切る」は大げさでは?
「縁を切りたい」と話す相談者さんに対し、「お金を借りるなどの迷惑をかけられていないのなら、大げさなのではないか」という声が多くあがっています。
『搾取されているわけじゃないなら縁を切るまでしなくていいような』
『何かを貰う期待はしないほうがいい。こちらにたかってくるとか、金貸してくれとか、意地が悪いとかの理由がないなら、程々の付き合い程度で。縁切るって大袈裟じゃない?』
『干渉してくるわけでもなく、迷惑かけられたわけでもないのにそんなことを思うのって、ただのクレクレでみっともない』
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相談者さんの「クレクレ」に批判的なママたち
今回ママたちから寄せられた内容に複数でてきた「クレクレ」という言葉。無償で物をほしがる人として使われていますが、相談者さんがまさしくこの「クレクレ」になってしまっているのではないかとの指摘は複数ありました。
『たかがそんなことで縁を切りたいとか。がめつくて引く』
『貧乏なら仕方ないってならないの? うちの旦那の親も自分の生活が精一杯でお祝いとか何もしない。だからといって、うちも生活の面倒は見てあげられないし』
『ない袖は振れないんだよ。自分たちができる範囲でしてくれているんでしょう。相談者さんは恵まれた環境で育ったから不満が出ちゃうのかもしれないけれどね。お年玉を少額でも渡してやりたい気持ちは無視? 「金額として納得できないからそんなの気持ちの内に入らんわ!」って感じ? 気持ちが大事なんだから、娯楽を捨てるか借金してまでも孫にお祝いするべきって考えでいるなら引くわ』きっと義両親にも、なにかしらお祝いできない事情や考えがあるのでしょう。それを考慮せずに「くれないのなら縁を切る」というのは、少しばかり自己中心的な考え方なのではないでしょうか。他人を羨む気持ちは仕方がないものですが、ないものねだりをしていると相談者さんの言う通りツライばかりですよね。それならばいっそのこと義実家を、「いただける物は何もない」「外食などには行かない」とはなから覚悟して割り切ってしまえば、相談者さんもお子さんもガッカリしてしなくてすむはず。
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後編へ続く。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・加藤みちか