小中学生、原爆が投下された場所を「認識している」割合は?

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2023年05月31日 08:41  マイナビニュース

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光村図書出版は、「戦争と原爆に関する子どもと保護者へのアンケート」の結果を5月24日に発表した。調査は5月11日〜12日の期間、小・中学校に通う児童・生徒の保護者300名を対象にインターネットにて実施したもの。


「原爆のことを知っているか」と尋ねたところ、79.0%が「知っている」と回答。学年別にみると、「小1・小2」では59.2%、「小3・小4」では73.9%、「小5・小6」89.2%、「中学生」では90.9%と、学年が上がるごとに「知っている」と回答する比率も上昇する結果に。


「原爆はどこに投下されたか」と尋ねると、「広島と長崎の両方」との回答は6割以上だった。そのほか、「広島だけ」(18.6%)、「長崎だけ」(3.8%)を答えられた数も合わせると87.0%で、9割近くが原爆が投下された場所を認識していることが明らかに。


「どのようにして原爆のことを知ったか」との質問に対し、「学校の授業や教科書で知った」(67.9%)が最も多く、次いで「身近な人から説明を聞いて知った(教師、家族、親戚、近所の人など)」(23.6%)、「新聞・雑誌・ネットなどのニュース記事や報道番組などで知った」(21.9%)と続いた。



一方、「被爆した人や、その子孫の人から体験談を聞いて知った」(4.6%)、「広島や長崎の資料館や跡地を直接訪れて知った」(8.9%)は、ともに10%未満となり、被害に遭った人や場所に直接触れて知る機会は非常に少ないことが判明した。


保護者へ、「子どもに戦争や原爆のことを伝えるために適切な方法」について尋ねると、トップは「学校の授業や教科書」(71.3%)で、次いで「広島や長崎の資料館や跡地などの訪問」(31.7%)、「映画やドラマ、アニメ、演劇など」(29.7%)と、先述の回答とは異なる結果に。子どもの回答で10%未満だった「被爆した人や、その子孫の人からの体験談」(21.3%)と「広島や長崎の資料館や跡地などの訪問」(31.7%)は、大きく差が開いた。


「子どもの身近に、戦争を経験した人はいるか」との質問に対し、「いない」(74.7%)が「いる」(25.3%)を上回り、子どもの4人に3人は身近に戦争経験者がいないという結果だった。(畑山瑞穂)

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