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SNS上でしばしば話題にあがる「まだイオンをジャスコと言っちゃう問題」。店名は「ジャスコ」の場合もあれば「サティ」などさまざま。言う人になじみのある店舗の前身ブランド名が反映されがちです。
つい先日編集部内でも同じ話題がもちあがったのですが……どうやら最近では、言うとすぐに「今はイオン」と誰かに修正されるケースが多発しているもよう。……ぐぬぬ。
「ジャスコ」と言えば、かつて全国各地に店舗が存在していたスーパーマーケットチェーンであることは周知の事実。2011年以降、持株会社であるイオン株式会社が「ジャスコ」や「サティ」といった店名を廃止し、段階的に「イオン」のブランド名に統一していきました。
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しかしながら、古くは1960年代から存在していたジャスコですから、いまだにその呼び名は多くの方の記憶に根付いている模様。
弊社ツイッターアカウントでも「イオンをジャスコって言ったらだめなんですか?」と、中の人の心の叫びを何気なくツイートすると、多くの共感の声が寄せられる結果となりました。
コメントを見ると、「ジャスコ」や「サティ」はもちろんのこと、西日本を中心に展開した「ニチイ」や、フランスに本社を置き日本ではカルフール・ジャパンが展開していた「カルフール」、北海道限定の「ポスフール」など地域ごとにさまざまな違いが。それぞれ後にイオンに統合、商号変更などが行われた店ばかりです。
この質問には、ジェネレーションギャップを感じる話題としての意味合いもありますが、出身地や昔住んでいた地域がバレる、という側面もあるかもしれませんね。
筆者が住む九州・鹿児島においても、昔はダイエーだった店舗が、現在は全てイオンになっていますが、やはり今もつい「ダイエー」と呼んでしまいます。
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また、筆者はかつてイオンモール専門店に勤務していた経験があり、お客様からの質問で直営店側を説明する際は「ジャスコ側」と伝えていましたが、皮肉なことにこのほうが通じるんですよね。それほどに、ジャスコの名称が一般市民に根付いていた、ということでしょう。
今はまだジャスコの名称が浸透していると言えそうですが、2011年以降生まれの今の子どもたちはジャスコを知らない世代になります。このあるあるネタが完全に通じなくなる日は、刻一刻と近付いているのかもしれません。ふ……震える。
(山口弘剛)
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