
前回からの続き。数年前のお話です。わたしは60代のしのぶ。息子たちはすでに巣立って、今は夫との2人暮らしです。拾った子犬ポンタを、団体を通じてともえさん一家に譲りました。申し分のない家庭だと思ったのですが、こちらの言いつけを全然守ってくれません。その様子にガマンができず、わたしは団体で手続きを済ませたのち、ポンタを返してもらうことにしました。


夫の言葉にハッとします。新しい飼い主に対するわたしの要求は行きすぎていた……。実の息子たちに「絶縁したい」と思われるほどだったなら、新しい飼い主なんて決まるわけがありません。しかしこうしている間にもポンタはどんどん成長します。わたしはいったいどうしたらいいのでしょうか?
※演出の都合上、法的な詳細を省略している部分があります。
【第7話】へ続く。
脚本・ちーめい 作画・なかやまねこ 編集・井伊テレ子
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