「鉛筆が1万円」“返金トラブル”セレブ園の超高級グッズ、新代表16歳息子は元アイドル

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2023年06月02日 07:30  週刊女性PRIME

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2010年、プラダジャパンの部長を務めていたころに外国人記者クラブで会見を開いたリナ・ローズ氏 写真/時事通信

「大混乱が起こってこちらがすごく批判されたんですけど、こちらは本当に何も悪いことをやっていないので。これだけは自信もって言えるのは、100%何も悪いことしてなくて……」

 テレビクルーの取材に対して堂々たる様子で語ったのは、東京・港区のインターナショナルスクール・Xの創立者、リナ・ローズ氏。5月30日、情報番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が、同スクールが“家賃滞納”で突如閉鎖、保護者への授業料の返金をめぐってトラブルになっていることを報じた。

 Xがあるのは港区の高級住宅街。地下1階、地上2階建ての同スクールは2015年に開校され、0歳〜6歳の幼児、およそ100人が通っていたという。子ども1人の年間の授業料は500万円ほど。英語や中国語など2カ国語以上を学べる英才教育が強みだったが……。

「報道によれば、今年3月、スクールの入り口ドアに“明け渡しの強制執行”と書かれた紙が貼ってあったそうです。原因は、スクールによる家賃の滞納。裁判上の和解での明け渡し期限である2017年11月までに立ち退くことを約束していたにもかかわらず、それを実行しないまま運営を続け、5年以上経ってから強制執行が行われることに」(スポーツ紙記者)

保護者への説明は「いっさいなし」

 建物オーナーの代理人弁護士は、すぐに強制執行を申し立てなかった理由を「建物に通う子どもたちへの影響を考えて解決を探るため、(スクールに対し)協議や調停の打診を重ねていたから」と説明。今年3月の強制執行までの期間、保護者たちに事情を説明する猶予は十分にあったはずだが――。

「3月までの間、スクール側は家賃滞納による明け渡しについて説明会などをいっさい開かず、保護者たちは張り紙を見て初めて、建物の占有に関する裁判のことを知ったといいます。さらに、事情の説明を求めても十分な対応がなかったことで、スクールを信用できなくなった保護者はやむなく子どもを退学させることに。退学する子どもの保護者が前払いで振り込んだ今年度の授業料の返金を求めたものの、取り合ってもらえず、弁護士に相談して法的な措置に出る保護者が続出しました」(同・スポーツ紙記者)

 スクール側は、強制執行が決まった後も、保護者に対して今年度の授業料の振り込みを要求していたとされている。約500万円という高額な授業料だけに、保護者たちが困惑するのも無理はない。加えて、明け渡しが決まった状態で多くの園児を迎え入れたことにも問題がありそうだが、リナ氏は取材に対して、

「お子様たちが避難されて教育ができない状況で、一時の場所を借りたり色々して移動はしてるんですけど。建物がないので、すごく困っています」

「とにかく建物に戻れるように今、方法を見つけているので」

 と、あくまで一時的に建物を離れているだけであると説明。

 保護者への返金については、

「まだ対応してなくて。どちらかというと、まず解決してから全員対応させてくださいという感じです」

「どちらかというと、お金で解決する内容ではないと考えています。なぜかというと、返金しても、今回受けた傷って一生続くものなので、授業料返して終わりではないと思うんですね、私の中では。私としては、もっとすごい金額を(建物のオーナー側に)請求する態勢でいます」

 と、オーナー側に多額の賠償金を求め、その裁判が終了してから返金に対応していくという“強気”な姿勢を示した。

報道に抗議声明

 理由はどうあれ、家賃滞納に起因する明け渡しの約束があった以上、事前に保護者たちへ説明する必要があったはず。保護者からは早急な説明会の開催を求める声が上がっているが、5月31日、Xは公式インスタグラムで『グッド!モーニング』に対する抗議声明を投稿。

《2023年5月30日放送の『グッド!モーニング』には事実の捏造、流布が含まれていました。虚偽の情報を流したり、学校のコミュニティについて中傷的な発言をしたり、私たちの評判に重大な損害を与えました》

さらに、《私たちの学校と建物の所有者の許可なしに映像を撮影したことは明らかです》《あらゆる名誉毀損行為をやめ、商標権を侵害するようなコンテンツの不正使用を控えること、オンライン上のすべての関連するコンテンツを削除すること、そして公的な謝罪を直ちに求めます》として、撮影が無許可であると抗議した上で制作陣への謝罪を要求したのだった。

 Xの家賃滞納、授業料の返金をめぐったトラブルはネット上でも大きな話題となっているが、渦中のリナ氏はいったいどんな人物なのか。

「高級ブランド『シャネル』に就職後、同じく高級ブランドの『プラダ』に転職。2009年には、プラダの日本法人を相手に“社内の女性差別を報告したところ、降格・解雇を受けた”と裁判を起こして注目を集めました。この裁判では、東京地裁がリナ氏の主張を退け、プラダ側は“ブランドの名が傷ついた”として名誉毀損で反訴しています。

 Xの創立後、2016年には、2020年の東京都知事選挙への出馬に意欲を示していたことも報じられており、そのほかにも数々のファッション誌などに取り上げられるなど、教育関係者の間では名の知れた存在だったようです」(全国紙社会部記者)

 さまざまな場で自身の考えを発信してきたリナ氏だが、今年に入ってからXの運営体制に変化があったという。

リナ氏は今年2月、スクールの運営を手がける会社の代表の座を、現在16歳の息子に譲っています。世代交代が理由とされていますが、強制執行の前とはいえ家賃滞納トラブルは5年前から続いているので、問題に対処しないままでの体制変更には疑問の声が上がっています」(前出・スポーツ紙記者)

代表を継いだ息子は“元アイドル”

 リナ氏が息子を出産したのは2006年、シャネルに勤務していたころ。わずか16歳でインターナショナルスクールの代表になるとは異例のことのように思えるが、実は彼もまた“有名人”で……。

息子のナポレオン・スターさんは、かつて大手芸能事務所が手掛けるボーイズグループのメンバーでした。小学1年生のときに同グループの研究生に加入し、2017年から2018年にはテレビのダンスポップ番組にレギュラー出演。その後はグループを離れ、14歳という若さでXのクリエイティブディレクターに就任。パンフレットなどのデザインを手掛ける一方、2021年にはハーバード大学とコロンビア大学の協力のもとで、認知症の予防に関する研究結果を出版するという明晰さも見せています」(芸能プロ関係者)

 多岐にわたって大変な活躍を見せているが、Xについてはこんな話が。

ナポレオンさんがクリエイティブディレクターを務めてきたXは、公式サイト上でオリジナルグッズを販売しています。商品のラインナップは、制服などの衣料品やスクールバッグなどの小物、Xのスクール名が冠されたクマのぬいぐるみ、食器、文房具などさまざま。価格帯は、衣料品やぬいぐるみで数万円と全体的に高めの設定ですが、中でも驚きの声が寄せられているのが“鉛筆”で、24本入りのケースが2つの1セットで1万円。現在は取り扱いが終了していますが、今回の騒動を受けてサイトにアクセスした人も多く、ネット上では“鉛筆に1万円は引いた”などと驚きの声が寄せられています」(ウェブメディア編集者)

 ナポレオン氏は昨年11月、『ForbesJAPAN』のインタビューで、

《いま取り組んでいることは、神経変性疾患の研究、航空宇宙工学、シビルエンジニア、認知症研究、雑音消去研究、サテライトキューブ開発、法化学、暗号学、心理学、起業、自家用操縦士免許、航海免許、ダイビング免許、射撃資格、チャリティー、スイーツアート制作、音楽制作などです》

《将来は「不可能なことを可能にすること」をやってみたいです》

 と、なんともマルチな顔を見せていた。母・リナ氏については《毎日新しいことを可能にしていく人》と評していたが、ForbesJAPANは今回のトラブルを受け、《現段階で不適切と判断》《信頼性のある情報を提供することが我々Forbes JAPANにとっての使命であり、閉鎖された事業を紹介するのは適切ではありません》として、インタビュー記事を削除している。

 家賃滞納に起因する明け渡しの強制執行、さらには授業料の返金をめぐって裁判沙汰となっているX。才能ある若者への“世代交代”は必要かも知れないが、子どもたちや保護者のためにも、一刻も早く事態を説明することが求められている。

 

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  • ひろゆきさんがおっしゃっていましたが「逸材きた」 私もそう思っちゃいました。。。
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