EL決勝の判定に納得いかず…ローマファンが空港でテイラー主審に罵声浴びせる

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2023年06月02日 10:17  サッカーキング

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非難が殺到しているテイラー主審 [写真]=Getty Images
 ヨーロッパリーグ(EL)決勝の主審を担当したイングランド出身のアンソニー・テイラー氏とその家族がローマファンから嫌がらせを受けたようだ。1日、イギリスメディア『BBC』や同『スカイスポーツ』などが伝えている。

 EL決勝が5月31日に行われ、セビージャとローマが対戦。35分にパウロ・ディバラのゴールでローマが先制したものの、55分にオウンゴールによりセビージャが追いつき、このまま90分が終了。延長戦でも決着はつかず、PK戦に突入すると、4−1で勝利したセビージャが大会最多記録を塗り替える7度目の栄冠に輝いた。

 この試合の主審を担当したテイラー氏は、ELの試合では史上最多となる13選手にイエローカードを提示。そのうち7枚はローマの選手に対するもので、同大会の決勝戦では最多の枚数となっていたほか、試合が何度も止まった影響もあり、試合全体では25分以上のアディショナルタイムが発生するなど、試合をコントロールすることに苦労した。

 これに納得のいかなかったローマのジョゼ・モウリーニョ監督は、試合後にテイラー主審を猛烈に非難するなど、敗れたローマ側は判定への不満を明らかにしていた。そんななか、帰国しようとブダペスト空港を訪れたテイラー主審はローマファンから囲まれてしまい、家族がいる中で罵声を浴びせられる事態に。テイラー主審らは警備員に守られたことにより、無事にその場を切り抜けたものの、大きな騒動になっている。

 このような事態を受け、プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)は「アンソニー・テイラーとその家族がブダペスト空港で嫌がらせや罵倒を受けている様子を映した動画がソーシャルメディアに出回っていることを認知している」と声明を発表し、次のように続けた。

「我々はUEFAヨーロッパリーグ決勝のレフェリングから帰ろうとしているアンソニーとその家族に向けられた不当で忌まわしい罵りに愕然としている。我々はアンソニーとその家族を全力でサポートし続けます」
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