WorldRXフル参戦最後の枠でティモ・シャイダーが復帰。CEディーラーチームは新カラーを披露

0

2023年06月02日 12:40  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

フルオリジナルの『PWR RX1e』を投入するConstruction Equipment Dealer Teamも、引き続きニクラス・グロンホルムとクララ・アンダーソンがステアリングを握る2023年仕様のカラーリングを披露
 ポルトガルのモンタリグレで6月3〜4日に開幕を迎える2023年のWorldRX世界ラリークロス選手権シーズンで、最後となるレギュラーシート枠が確定。おなじみALL-INKL.COM・ミュニッヒ・モータースポーツからティモ・シャイダーが“復帰”し、完全電動化2年目を迎える最高峰クラスで自身初のRX1eモデルをドライブすることになった。

 また、フルオリジナルの『PWR RX1e』を投入するコンストラクション・イクイップメント・ディーラーチームも、引き続きニクラス・グロンホルムとクララ・アンダーソンがステアリングを握る2023年仕様のカラーリングを披露している。

 2008年と2009年にDTMドイツ・ツーリングカー選手権連覇を達成し、伝統のスパ24時間とニュルブルクリンク24時間を制覇。さらにル・マン24時間ではクラス表彰台も獲得するマルチタレントは、サーキット外にも活躍の場を広げ、今季は電動ワンメイクのオフロード選手権のエクストリームEにレギュラー参戦し、前戦では新規参入のカール・コックス・モータースポーツに初表彰台をもたらした。

 そんなシャイダーは、昨季2022年もWorldRXのステップアップラダーとして機能するFIA RX2e選手権に参戦し、かつての僚友でもあるニック・ハイドフェルドとともにワンメイクの電動ラリークロス車両を経験していた。

 すでに44歳を迎えたベテランは、2015年以降同チームとともに内燃機関時代のWorldRXに出場を重ねており、2017年のスペインでは2位表彰台を獲得。通算11回のファイナル進出を記録している。

 電動化初年度となった昨季こそ、シリーズのグリッドから離れていたシャイダーだが、代表も務めるレネ・ミュニッヒがドライブした『セアト・イビーザRX1e』を引き継ぎ、最高峰クラスにカムバック。代表はハンガリーでスタンドアローンの開催となったEuroRX1に今後もエントリーを続け、同モデルは今季後半にもアップグレードモデルに置き換えられる予定だ。

「古巣のALL-INKL.COM・ミュニッヒ・モータースポーツとともに、こうしてWorldRX世界ラリークロス選手権に戻ってくることができてうれしいよ」と、わずか11時間の交渉でシリーズ復帰を決めたというシャイダー。

「僕らは過去にチャンピオンシップで一緒に楽しんできたし、明らかにある程度の成功も分かち合ってきた。旧型モデルでは厳しい状況になることは承知しているが、新型はシーズン後半にも準備が整う予定で、それによって僕らはまともな一歩を踏み出し、他のマシンと戦うことができるはずだ」と続けたシャイダー。

「それと同時に(開幕戦の)モンタリグレへ行くことができて本当にワクワクしている。WorldRXの友人たち、そして可能な限り多くのファンに再会して、レースでは良い勝負ができることを願っている」

■「新しいカラーリングは壮大で速く、とてもエキサイティングに見える」とクララ・アンダーソン

 そのミュニッヒ・モータースポーツでチームマネージャーを務めるドニミク・グライナーも「我々としてもティモが戻ってきてくれてうれしく思う」と応じた。

「彼は長年にわたりファミリーの一員であり、一緒に多くの楽しい時間を過ごしてきた。『セアト・イビーザRX1e』は彼にとって初体験の車両になるが、彼は過去2年間にエクストリームEから電動レーシング・カテゴリーに関する多くの関連知識と最新事情を獲得している」

「彼のスキルセットと経験により、すぐにペースに乗ってくれるだろうことは疑いの余地がないよ。エキサイティングなシーズンを一緒に過ごせることを楽しみにしている」

 一方、北欧が誇るSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権で強豪として名を馳せるPWRレーシングを母体に、2022年シーズンよりWorldRX進出を果たしたCEディーラーチームは、印象的な新カラースキームを正式発表。グロンホルムが2勝を挙げランク3位を獲得した初年度を経て、さらに高い目標を設定する。

「この新カラーは壮大で速く、とてもエキサイティングに見える。2023年のWorldRXシーズンでトップを目指す、私たちの任務に完璧に適合していると思う」と、引き続き『PWR RX1e』のステアリングを握る女性ドライバーのアンダーソン。

 シリーズパートナーであり、チームにサポートを提供するVolvo CE(ボルボ建設機械)のコーポレートカラーでもあるイエローとグレーは継続しつつ、フロント部にホワイトを追加すると同時にグレーの面積を拡大するスキームとした。

「チームは冬の間、シーズンに向けて素晴らしい仕事をし、全員が本当に強く献身的な姿勢を見せてくれた」とアンダーソンは続ける。

「こうしてついにカラーリングを公開できることは、関係者全員にとって素晴らしい瞬間ね。私も準備はできているわ!」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定