75歳男性の妻の祖父にあたる人物が、1927年2月21日に借りた本。今年の5月、米カリフォルニア州のセントヘレナ公共図書館に返却された(画像は『The Washington Post 2023年5月24日付「After nearly 100 years米カリフォルニア州の図書館で、このほど約100年の時を経て本が返却された。図書館は返却した人物の名前や連絡先を聞いていなかったことから、その人物を探すためメディアに連絡し、全米のニュース番組で放映された。すると本を返却した男性は、番組を見て延滞料が発生するかもしれないことに気づき、図書館に連絡した。幸いなことに図書館は遅延料金の制度を廃止していたが、当時の制度のままであれば日本円で23万円以上の支払いが求められていたという。米日刊紙『The Washington Post』などが伝えている。
米カリフォルニア州のセントヘレナ公共図書館で5月10日、1927年2月21日に貸し出された本「A Family History of the United States(アメリカ合衆国の家族史)」が返却された。本を返却したのはジム・ペリーさん(Jim Perry、75)で、彼はカリフォルニア州ナパ郡にある自宅でこの本を見つけたそうだ。
クライデンさんは、今回の本の返却について「貸し出してから5年が経過して本が返却されるケースはあったが、今回はこれまでで最も遅い返却でしょう」と話している。そんなクライデンさんは、本がどこで誰によって発見されたのかを知りたいと思い、カリフォルニア州セントヘレナのメディア『St. Helena Star』に電話した。すると地元のテレビ局がこの出来事を取り上げ、さらに全米のニュース番組でも報道された。
画像は『The Washington Post 2023年5月24日付「After nearly 100 years, a library book was returned」(St. Helena Public Library)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)