『お兄ちゃんはおしまい!』の人気漫画家・ねことうふ 偽サイン色紙登場で本人が注意喚起

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2023年06月04日 17:50  リアルサウンド

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 アニメもヒットした『お兄ちゃんはおしまい!』の作者・ねことうふの偽サイン色紙がフリマサイトに出品され、作者がTwitterで注意を呼び掛ける事態になっている。


 その後、贋作を制作した者から謝罪があったということで、注意を行ったとのこと。贋作の作者は購入者への返金に応じるとのことである。偽サイン色紙はオークションサイトやフリマサイトで以前から問題視されていたものの、解決の糸口はつかめていない。


 ねことうふによると、今回の偽サイン色紙は、そもそも自身がこのような色紙を描いていないため偽物と判断したとのこと。なお、ねことうふは同人誌即売会に出展することが多いが、色紙にサインを頼まれたり、スケブ(スケッチブックにサインとイラストを描いてもらう同人誌即売会の慣習)も基本的にすべて断っているのだという。


 そして、このサインは、「先日の新刊にサインしたものをコピーしていると思われるのでご注意ください」と警告している。併せて、「BOOTHで何か配送商品を買ってこれほどの額boostしていただければ、喜んでもうちょい丁寧なサインを入れてお届けいたします」と、第三者からではなく公式から買い求めるようにアナウンスしている。


 さて、フリマサイトやオークションサイトで偽サイン色紙が多い漫画家といえば、手塚治虫、藤子不二雄、鳥山明、高橋留美子、宮崎駿、尾田栄一郎である。とくに手塚の偽サイン色紙は群を抜いて多いし、今年2月に松本零士が亡くなると、やはりというか、松本の偽サイン色紙が目に付くようになった。


 こうした大御所以外にも若手漫画家の偽サイン色紙も増加傾向にあり、『鬼滅の刃』が社会現象になったときは吾峠呼世晴の贋作が多く出品された。『呪術廻戦』の芥見下々や、『遊☆戯☆王』高橋和希の贋作を「鑑定書付き」と謳って販売している例もあったが、漫画家のサインを公的に鑑定できる組織はないため注意が必要である。


 こうした偽サイン色紙はまったくの素人が描いていることがほとんどだが、あろうことか漫画家、アニメーターが描いている事例もある。近年、漫画家やアニメーターの生活苦が報じられることが多いが、生活費を工面するために贋作制作に手を染める例もあるという。


 ネットオークションやフリマサイトに出品されているサイン色紙は、その多くは偽物と判断しても良い。芸能人やアイドル、野球選手などのサインも、出所が怪しいものが少なくない。サイン色紙は一点ものであり、推しのサインが出品されているとつい手にしたくなるものだが、購入の際は注意するようにしたいものだ。


文=山内貴範


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