レアル・マドリード、ビルバオとドローも2位でシーズン終了…ベンゼマはPKで最終戦に華を添える

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2023年06月05日 04:04  サッカーキング

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PKを決めてベルナベウに別れを告げたベンゼマ [写真]=Getty Images
 ラ・リーガ第38節(最終節)が4日に行われ、レアル・マドリードとアスレティック・ビルバオが対戦した。

 レアル・マドリードは最終節を白星で飾れば2位フィニッシュが確定。引き分け以下で終了するとアトレティコ・マドリードの結果次第で3位に転落する可能性もある。本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』で白星を飾り、3連勝でシーズンを終えたい。一方のアスレティック・ビルバオは直近5試合で1勝4敗とやや調子を落としているが、勝利すれば他会場の結果次第で来季のヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得できる。6シーズンぶりの欧州カップ戦に出場するため、勝利が求められる一戦だ。

 レアル・マドリードは今季限りでの退団が発表されているカリム・ベンゼマがスタメン入り。最前線に入ってヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴと“トリオ”を形成する。ベンゼマと同様に今季限りでクラブを離れるマルコ・アセンシオ、マリアーノ・ディアス、エデン・アザールはベンチスタートとなった。対するアスレティック・ビルバオはウナイ・シモン、アンデル・エレーラ、ニコ・ウィリアムズらが先発に並んでいる。

 試合は9分、アスレティック・ビルバオが右コーナーキックを獲得。ニコ・ウィリアムズが右足でファーサイド狙いの高いボールを送ると、待っていたイニャキ・ウィリアムスが頭で折り返す。このボールがトニ・クロースのハンドを誘発し、アスレティック・ビルバオにPKが与えられた。キッカーを務めるのはミケル・ベスガ。今季2本のPKを決めているベスガは左足でゴール左を狙ったが、完璧な読みを見せた“守護神”ティボー・クルトワに弾き出される。アスレティック・ビルバオは絶好のチャンスを活かせなかった。

 その後はレアル・マドリードにとって攻めあぐねる展開となるが、ヴィニシウスの突破を武器に徐々にゴールの気配を漂わせる。24分にはベンゼマ、ロドリゴを経由してヴィニシウスにボールが渡ると、カットインから強烈な右足シュート。ニアサイドを狙った一撃はGKシモンに阻まれた。

 アスレティック・ビルバオは30分、左サイドから内側に絞ってボールを受けたユーリ・ベルチチェが左足一閃。ペナルティエリア手前から放った強烈なミドルシュートはGKクルトワに阻まれる。対するレアル・マドリードは前半終了間際にアントニオ・リュディガーが前線で攻撃参加。軸裏を通すスルーパスでロドリゴが抜け出すも、粘りを見せたGKシモンが手に当ててフィニッシュに持ち込ませない。こぼれ球を拾ったダニ・セバージョスがマイナスへ折り返すと、最後はベンゼマが右足で狙ったが、相手のブロックに阻まれた。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入ると立ち上がりに均衡が破れる。49分、アスレティック・ビルバオは高い位置からの守備でレアル・マドリードのビルドアップを制限し、オスカル・デ・マルコスがセバージョスからボールを奪取。ペナルティエリア右から中央へ折り返すと、待っていたオイアン・サンセがワントラップから右足シュートを放つ。ここはGKクルトワに防がれたが、こぼれ球に反応したサンセが今度はニア上を射抜いた。アスレティック・ビルバオが先制に成功。サンセは今季のゴール数を2桁に乗せた。

 アスレティック・ビルバオは先制直後の57分にも決定機が到来。中盤でのボール奪取からスペースを持ち運んだサンセがスルーパスを通すと、抜け出したイニャキ・ウィリアムスがGKと1対1のチャンスを迎える。右足でコースを狙ったものの、ここはGKクルトワが立ちはだかった。

 レアル・マドリードは58分、セバージョスとエドゥアルド・カマヴィンガを下げてオーレリアン・チュアメニとアセンシオをピッチへ送り出した。なかなか反撃の糸口を見出せなかったが、71分にはセットプレーの競り合いの中で、ジャンプしたユーリの腕がエデル・ミリトンの顔に入ってしまう。ユーリにはイエローカードが提示され、レアル・マドリードにPKが与えられた。キッカーを務めるのは“9番”ベンゼマ。ゴール中央へ転がしたボールがネットを揺らし、レアル・マドリードが試合を振り出しに戻した。

 これでベンゼマは今季のラ・リーガ19ゴール目。レアル・マドリードでの公式戦通算では354得点目となっている。ベンゼマはこの同点ゴールの後、ルカ・モドリッチとの交代でピッチを後に。『サンティアゴ・ベルナベウ』の観衆に別れを告げた。

 その後は両チーム共に悪くないシーンを作りながらも、なかなか追加点を挙げられない。特にアスレティック・ビルバオは何度もゴールを脅かしたが、その度にGKクルトワが輝きを見せた。試合はこのままタイムアップ。この試合がレアル・マドリードでの最終戦だったマリアーノ、アザールに出番はなかった。

 レアル・マドリードは最終戦を白星で飾れなかったが、他会場ではアトレティコ・マドリードがビジャレアルと2−2で引き分けたため、レアル・マドリードは今季のラ・リーガを2位でフィニッシュ。一方のアスレティック・ビルバオは勝ち点「1」の上積みに留まっている。他会場では7位オサスナがジローナを2−1で下したため、アスレティック・ビルバオは来季の欧州カップ戦出場権を逃した。

【スコア】
レアル・マドリード 1−1 アスレティック・ビルバオ

【得点者】
0−1 49分 オイアン・サンセ(アスレティック・ビルバオ)
1−1 72分 カリム・ベンゼマ(PK/レアル・マドリード)

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