レアル・ソシエダが最終戦を白星で飾る…先発の久保建英はバースデー弾ならずも前線で存在感

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2023年06月05日 04:04  サッカーキング

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22歳の誕生日を迎えた久保[写真]=Getty Images
 ラ・リーガ第38節(最終節)が開催され、久保建英の所属するレアル・ソシエダはセビージャと対戦した。

 前節アトレティコ・マドリードに敗れたものの、他会場の結果によって10シーズンぶりにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したレアル・ソシエダ。凱旋試合となったこの日、今シーズン限りでの退団が決定しているアシエル・イジャラメンディと、22歳の誕生日を迎えた久保建英は先発出場を果たした。久保は今シーズンここまで9ゴールを記録しており、二桁得点にリーチを懸けた中での最終戦となった。

 対するセビージャはヨーロッパリーグ(EL)決勝でジョゼ・モウリーニョ監督率いるローマをPK戦の末に下し、史上最多7度目の優勝を果たした。今シーズンのラ・リーガでは現在11位と振るわなかったものの、勝負強さを見せつけ来シーズンのCL参戦を決めている。ラ・リーガでは3試合勝利がない中、勝ち点「3」で有終の美を飾りたいところだ。

 試合は序盤からレアル・ソシエダが数多くの決定機を迎えるも、GKマルコ・ドミトロヴィッチの好守に阻まれるなど、なかなか均衡を破ることができない。

 それでも27分、レアル・ソシエダが待望の先制点を奪う。ブライス・メンデスからの縦パスは一度はDFに防がれたものの、こぼれたボールはアンデル・バレネチェアの元へ。対峙していたヘスス・ナバスが足を滑らせる中、マイナスのボールを再び受けたブライス・メンデスがダイレクトで放ったシュートはゴールネット右に吸い込まれた。

 その後も試合はレアル・ソシエダのペースで推移しつつハーフタイムへ。久保は右サイドで幾度となくアイデアに富んだパスやドリブルを披露したものの、前半はゴールに直接関与することはできなかった。

 後半に入ると流れは一転してセビージャのものに。後半開始直後の右ポストに直撃したシュートを皮切りに、コーナーキックからの混戦でチャンスを作るなど、徐々にレアル・ソシエダのゴールに迫る回数を増やしていく。

 押し込まれるレアル・ソシエダだったが、64分には決定機を迎える。右サイドからの展開に最後はブライス・メンデスからのパスを久保がでフリーで受ける。しかし、冷静なトラップから狙い澄ましたニアサイドへのシュートはゴール右に外れ、追加点とはならなかった。

 その後72分に久保はモハメド・アリ・チョーと交代。攻守において大きな存在感を放ったものの、22歳の誕生日を10ゴール目となるバースデー弾で祝うことはできなかった。

 その直後の73分、代わって入ったばかりのチョーが再び試合を動かす。中央で収めたアレクサンダー・セルロートのスルーパスに走りこむと、ダイレクトで右足を振り抜き、自身今季初ゴールでチームのリードを広げてみせた。

 2点のビハインドを負ったセビージャだったが、すぐさま反撃の狼煙をあげる。スソのパスにエリク・ラメラが抜け出すと、身体を押さえられる厳しい体勢の中でボールをゴールに流し込み、1点差に詰め寄った。

 試合はその後、終盤に差し掛かるにつれファウルの多い展開になったものの、スコアは変わることなくタイムアップ。レアル・ソシエダが今シーズン限りでの退団が決定しているイジャラメンディのラストマッチに勝利で花を添えた。

【スコア】
レアル・ソシエダ 2−1 セビージャ

【得点者】
1−0 27分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ)
2−0 73分 モハメド・アリ・チョー(レアル・ソシエダ)
2−1 77分 エリク・ラメラ(セビージャ)

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