2019年以来4年ぶり。第70回マカオグランプリでFIA F3/GTワールドカップの開催が決定

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2023年06月06日 17:30  AUTOSPORT web

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第66回マカオグランプリ FIA F3ワールドカップのスタートシーン
 6月5日、国際自動車連盟(FIA)は11月にマカオ市街地のギア・サーキットを舞台に開催される第70回マカオグランプリにおいて、2019年以来4年ぶりにFIA F3ワールドカップ、FIA GTワールドカップを開催することに決定したと明らかにした。

 マカオグランプリは2018年までは各地のF3選手権の有力選手が集う一戦として、2019年はFIA F3マシンによる一戦として開催されたFIA F3ワールドカップをメインイベントとし、FIA GTワールドカップやWTCR世界ツーリングカーカップ、マカオ・モーターサイクル・グランプリといったレースを開催。世界各地からドライバー、ライダー、そして多くの観光客が訪れるマカオのビッグイベントとして開催されてきた。

 ただ、2020年からの新型コロナ禍により、2020年〜2022年度大会ではFIA F3ワールドカップとFIA GTワールドカップはともに開催されず、マカオ、香港、そして中国本土のドライバーを中心とした中国F4レースがメインレースとして開催された。

 そんなマカオグランプリは2023年に70回目を迎える。その記念すべき大会において4年ぶりにFIA F3ワールドカップ、FIA GTワールドカップが開催されることが6月5日に明らかにされた。

 FIAでF1を含むシングルシーター選手権を統括するニコラス・トンバジスは「マカオとF3の歴史は、モータースポーツ界で最も有名な物語のひとつであり、このイベントは長い間、ジュニア・シングルシーター・カレンダーのハイライトとなってきたものだ」とコメント。

「何十年もの間、レース界の大物の多くがマカオグランプリで試練を受けてきた。ギア・サーキットでの優れたパフォーマンスは、才能とコミットメントの確かな証となる。このストーリーが、2019年にマカオの街でデビューした現行世代のFIA F3マシンで継続開催されることは、素晴らしいニュースだ」

「FIA、マカオ・中国自動車総協会(AAMC)、マカオグランプリ組織委員会、FIA F3プロモーターの努力と協力により、FIA F3ワールドカップの未来は明るい」

 また、FIAサーキットスポーツ部門ディレクターのマレク・ナワレッキは「FIA GTワールドカップの復活は素晴らしいニュースだ。多くのメーカーが参加するGT3プラットフォームはFIAで最も成功したカスタマーレースカテゴリーと言える。そのため、FIAのワールドカップタイトルを授与する独立したスプリントイベントとして、GT3独自の頂点を持つことは大切だ」とコメント。

「GT3の重要性はさらに高まっており、マカオの街でFIAレースが開催されることは、常に素晴らしいレースを生み出してきたこのサーキット、そしてすべての関係者にとって非常にポジティブなことだ。幅広いGT3モデル、そして世界最高峰のGTドライバーたちのエントリーを期待している」

 そしてマカオグランプリ組織委員会(MGPOC)のコーディネーターであるパン・ウェン・クンは、「MGPOCは、FIAの信頼と支援を受け続けられることを光栄に思っている」とコメント。

「第70回マカオグランプリでFIA GTワールドカップとFIA F3ワールドカップを開催することは、FIAが我々の組織力を認めた証であり、国際モータースポーツ界におけるマカオグランプリの地位をさらに強化することになるだろう」

「我々は、引き続きFIAと協力してイベント復活の詳細の最終決定を進めつつ、世界的に有名なギア・サーキットでエリートドライバーを歓迎することを楽しみにしている」

 FIA F3ワールドカップとFIA GTワールドカップは11月16日〜19日に開催される。両レースともに2ヒート制となり、予選レースののち、タイトルを決する決勝レースが行われ、FIA F3は予選レースが10周、決勝レースが15周。FIA GTは予選レースが12周、決勝レースが16周で争われる。なお、FIA F3ワールドカップウイナーは、マカオグランプリの総合優勝者としても表彰される。

 両大会のエントリーは7月1日に開始され、FIA GTワールドカップは8月31日、FIA F3ワールドカップは9月30日に締め切られる予定だ。

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