鈴鹿8耐への道! Honda 双友会 Tochigi Racingの加藤高史がトライアウトで見せた完璧な勝利

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2023年06月06日 21:50  AUTOSPORT web

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ポール・トゥ・ウインを飾った加藤高史(Honda 双友会 Tochigi Racing #112)/2023鈴鹿サンデーロード第2戦 JSB1000 8耐トライアウト 決勝
 5月21日、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦できる権利を自力で獲得できる最後の戦い『8耐トライアウトFinalステージ』が、2023鈴鹿サンデーロードレース第2戦 JSB1000で行われた。このレースでは加藤高史(Honda 双友会 Tochigi Racing #112)がポール・トゥ・ウインを飾り、完璧な走りで鈴鹿8耐への切符を掴んだ。

 2022年の大会で上位入賞を果たしてシード権を得たチーム以外が、2023年の鈴鹿8耐へ出場するには、2度行われる対象レースに参加して上位でフィニッシュする必要がある。フル参戦チーム以外のほとんどのプライベーターが、鈴鹿8耐の本戦の前にこの8耐トライアウトでしのぎを削ることになった。

 今年のトライアウトでは、1stステージで10チーム、Finalステージで10チームと計20チームが鈴鹿8耐参戦への権利を得られる。Honda 双友会 Tochigi Racing #112は、8耐トライアウト1stステージとなった鈴鹿2&4レースにも参戦。予選を無事通過したが、決勝では8耐トライアウト勢では18番手(総合36位)だった。

 そしてラストチャンスとなった8耐トライアウトFinalステージに指定された鈴鹿サンデーロードレース第2戦にもエントリー。加藤は予選の序盤からトップタイムタイムを記録してポールポジションを獲得した。

 10周の決勝では2周目のクラッシュで赤旗中断に。1時間ほど中断を挟んで8周で再開されたが、そのどちらのスタートでもホールショットを奪い、以降は首位を守り切って優勝。ポール・トゥ・ウインを果たした。

「勝ちたい気持ちを抑えて、参戦権を獲ることが大事なので、周りを見て走りました。予選のタイムからも普段通りに走れば参戦権を獲れるとは思っていたので、終始リラックスをして後続との距離感を見ながら、レースをコントロールできたかなと思います」と加藤。

「その結果がポール・トゥ・ウインという結果に結びつきました。本当にありがとうございます」

 この結果、鈴鹿サンデーロードレース第2戦 JSB1000での優勝、8耐トライアウトFinalステージもトップ通過というふたつのプレッシャーに打ち勝って“完勝”を収めた。

 レースでは独走首位だったが、2番手を引き離しすぎることもなく、距離を確認しつつレースを進めていた。接触クラッシュをしたライダーもいたが、このレースコントロールでリタイアのリスクを回避していたことも、最高の結果に繋がったのだろう。

 現状、46チームのエントリーが確定している鈴鹿8耐。6月7〜8日に行われる鈴鹿8耐合同テストにもHonda 双友会 Tochigi Racing #112は参加する。

 加藤は「ここからがスタートです。去年以上の結果をチーム目標にしているので、さらにチームで一丸になってギヤをふたつくらい上げて、鈴鹿8耐に向けて頑張っていきたいと思います」と本戦に向けて意気込んでいる。

 鈴鹿8耐ではフル参戦チーム、メーカーのワークス勢の戦い以外に、トライアウトから挑戦しているチームが参戦に至った想いも知ると、多くのストーリーを見つけることができる。今年はほとんどのエントリーチームが決まり、あとはライダーラインアップが気になるところだが、来年は8耐トライアウトから追いかけてみてはいかがだろうか。

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  • 画像は 侍ヘルメットですな(^^)
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