1097試合目で待望の初タイトル獲得！　モイーズ監督「長いキャリアだけど…」

　ウェストハムを率いるデイヴィッド・モイーズ監督が、念願の初タイトル獲得に喜びを爆発させた。欧州サッカー連盟（UEFA）の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。

　ヨーロッパカンファレンスリーグ（ECL）決勝が7日に行われ、ウェストハムはフィオレンティーナと対戦。62分にサイード・ベンラーマのPK弾で先制すると、67分に同点に追いつかれたものの、90分にジャロッド・ボーウェンが勝ち越しゴールを奪い、2−1で試合終了。ECLの2代目王者に輝いたウェストハムは、1964−65シーズン以来、58年ぶりの欧州タイトル獲得となった。

　監督キャリア1097試合目にして初のメジャータイトル獲得を果たしたモイーズ監督は試合後、イギリスメディア『BT Sport』で「これは素晴らしいことだ。私は長いキャリアを積んできたけど、このような瞬間はあまりなかった。でも、ありがたいことに素晴らしい夜を過ごすことができた。このような瞬間のためには一生懸命働かなければならない。今夜は素晴らしかったね」と振り返り、次のように続けた。

「試合終了間際の得点で勝利して、家族たちと喜べる瞬間はそうそうあるものではない。反対になることもあるが、今夜は最高の気分だ。この大会は素晴らしいものになったし、選手たちも素晴らしかった」

　なお、今シーズンのプレミアリーグでは11勝7分け20敗で14位に終わったウェストハムだが、ECLでは12勝1分けの無敗で王者に輝き、データサイト『OPTA』によると、リーグ戦よりも多い勝利数で欧州大会を制したイングランド史上初のクラブにもなった。

　モイーズ監督は「試合は想像していた通りに進まなかったけど、私たちはヨーロッパでは無敗で終えた。これは信じられないことだ。来シーズンもヨーロッパリーグに出場できることを楽しみにしている」と誇らしげに語った。

　そして、メダル授与式直後には自身の父親にメダルを渡したというモイーズ監督は「最初に首に巻くべき人は彼だと思った」とその理由について明かしながら、「彼が楽しんでいることを願っているし、今夜この後にもっと楽しめると思うよ」と喜びを口にした。