「@cosme」ベスコス23年上半期の大賞はディオールのリップ マキシマイザー 人気リップの傾向に変化

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2023年06月08日 13:51  Fashionsnap.com

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総合大賞受賞のディオール「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」

Image by: アイスタイル
 日本最大のコスメ・美容のサイト「アットコスメ(@cosme)」を運営するアイスタイルが、「@cosme ベストコスメアワード 2023上半期新作ベストコスメ」を発表した。総合大賞は「ディオール(DIOR)」の「ディオール アディクト リップ マキシマイザー」が受賞。総合2位に「ヴィセ(Visée)」の「ヴィセ エッセンス リッププランパー」、総合3位に「セザンヌ(CEZANNE)」の「パールグロウニュアンサー」が続いた。「脱・マスク」生活が広まりポイントメイクの需要が復活したことから、同ランキングで3年ぶりにトップ3をメイクカテゴリーが独占した。特にリップはこれまで「マスクにつきにくい」ことが人気の“鉄則”だったが、「マスク移りを気にせずリップメイクを楽しみたい」ニーズが高まり、ツヤ感のあるリップが台頭した。

 ベストコスメアワードの受賞製品は、2022年11月1日から2023年4月30日に発売された新商品が対象。大賞を受賞したディオール アディクト リップ マキシマイザーは、ツヤ、保湿力、ボリュームアップの3つが長時間続く使用感で世界中で支持を集めている。今年の1月に同製品では初めて処方を刷新し、90%の自然由来成分が唇のケアをしながらふっくらとした唇を叶えるとして再び注目を集めた。アイスタイルによると、コロナ対策の規制が緩和された2023年上半期は、メイクアップ需要の高まりでメイクを楽しむ動きが見られ、リップアイテムの人気の傾向にも変化が起き、大賞受賞を後押ししたと分析。同製品に対する口コミでも、マスクへの色移りを重視しない傾向が特徴的で、質感や使い心地だけではなく豊富なカラー展開により色選びを楽しむ購入客の声が集まったという。アイスタイルの遠藤宗社長兼COOは、「大賞はアフターコロナを象徴するアイテムだと思う。ユーザーの皆さまのメイク熱の再燃を感じる」と述べた。
 2023年上半期新作ベストコスメではメイクカテゴリの復活が顕著となり、ファンデーション、チーク、アイメイク、リップメイクへの意欲が高まっていることが、アンケートと同様に口コミにも現れた。また、全体的に透明感を演出するアイテムが引き続き注目され、特に口コミ内で「透明感爆上がり」というワードの出現率が昨年同期の190%に増加。今回のランキングでトップ10にランクインしている商品の中でも、ライラックやラベンダーといったカラーの人気が高く、チークやトーンアップ下地などが好調。スキンケアやメイクアイテムだけでなく、ボディケアやネイルのほか、ハンドケアやヘアケアにおいても「透明感」を訴求する製品が増えている。
 このほか、2023年下半期の美容に関する傾向予測を発表。トレンドとなりそうなキーワードに「鼻意識向上」「イマーシブ消費」「無加工主義」などをあげた。鼻への意識の高まりは、口コミで「鼻根」というワードの出現率がここ5年で4倍に上昇しており、特に2022年からの伸長率が顕著だったことから予測できるという。アイスタイルが5月に実施した@cosmeユーザーアンケートでは、10代〜30代の約40%が「マスクで隠れていた鼻が気になるようになった」と回答。ノーズシャドウやシェーディングの売上も昨年比2.5倍で好調だ。イマーシブ消費については、コロナ規制の緩和によりリアル店舗での消費意欲が回復していると分析。ユーザーアンケートでも約5割が「お店で化粧品を買うのが楽しい」と回答した。「イマーシブ=没入型」を象徴するような、ブランドの世界観を演出したイベント施設が今後増えるだろうと予想した。無加工主義については、チャットGPT(ChatGPT)などのAIが日常生活に流入する昨今の時代背景と反対に、リアルな情報を追求・重宝する傾向にあると解析。特に若年層はSNSでは“無加工風フィルター”で撮影した写真を「#無加工〇〇」のハッシュタグで投稿する動きがあることからも、無加工風をうたう商品や口コミが増えると予想している。

■@cosme ベストコスメアワード 2023上半期新作ベストコスメ:特設サイト
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